• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

社長は一番の素人であれ

~コーエー執行役員社長COO 松原健二氏(4)

2008年11月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Part3へ

 コーエーに転じその日からオンラインゲームの担当となった松原氏は、外国語を覚えるように現場の言葉や仕事の進め方を学び「ゲームもイベントも遊ぶのは楽しい。でも作るのはもっと楽しい。そう皆さんは思えますか。それが思えるような仕事の仕方をしてください」という言葉にたどり着く


コーエー執行役員社長COO 松原健二氏

司会、山中(以下Y) コーエーに入社されて、すぐにオンラインゲームを担当されたんですよね。

松原 ええ、入社してその日からです。

Y その時点で開発はどのぐらいのフェーズだったんでしょう、全体が100としたら。

松原 「信長の野望 Online」はまだ1か2かという感じです。本当にまだ初期のころに入ったと思います。

Y まずどの辺から手を付けました?

松原 実際の開発は、経験があるディレクターがいたので彼を中心に進める形だったんです。

 ディレクターと一緒に打ち合わせをする時間が多いですから、他の部門とどういう会話をするのかとか、部下への作業のアサインや、スケジュール調整をどうするのかとか、一緒に仕事しながら見ていました。

 例えば、CGのクリエイターがキャラクターデザインをディレクターに見せて、「どうですか」と言うと、ディレクターは「このモンスター、怖くないな」と返します。そして、「もうちょっと怖くしましょう」というとき、そのために必要ないろいろなことを伝えるんです。私はその後ろで、なるほど、こうやって怖さを演出したり、そういうことを言うと伝わるんだな、と観察して学びました。

 そのうち、私も話に参加して、あまり言うとぼろが出るので、ちょっとずつ、「もう少しここを何かした方がいいんじゃない?」と言うようになって、(自分の言葉が)通用するかどうか、反応を見て学んでいくというのをやっていました。

作り手の頑固さとどう向き合うか

Y 言葉を知らない国へ行って覚えるみたいな感じですね。

松原 そうですね。いつも大体後ろにいて、最終的にディレクターが「よろしいですか」と聞くから、「いいよ」と言っていました。お前がいいならいいという、それだけなんですけど、そんなことからゲーム作りの仕事に入っていきました。

Y 「これ、本当に面白いのかな」と思われるときもあるだろうと思うんですが。

松原 正式サービスの前には、実際にユーザーにプレイしていただいて行うベータテストをやりました。そこでの話なのですが、お客さんからの反応を見て、ここは変えた方がいいな思うケースが有りました。しかし、そういうときに、作り手は頑固なんですよ。「いや、変えなくていいです。この状況ではユーザーはここしか見てないので、面白さが分かっていないんです」と、すごい旧態依然のコーエーらしいことを言うんです。

Y コーエーらしいとは。

松原 ある程度まで進めないと面白さが実感できないというタイプのゲームがあるんです。そんな発想で作っていることもあるので、そういうのは直すように指導しましたね。

 「オンラインゲームっていうものに、新しい可能性を感じて、新しい楽しみを味わってみたい人がいるんだ」と。そういう初心者の方に遊んでいただいたとき、すぐに面白さが実感できなければ、「これって面白くない」とか「難しい」と思って、ドロップしてしまうかもしれない。これは非常にもったいない。「オリジナルの発想はそうだったのは分かる。でも初心者でも楽しめる要素として、ここは作り変えるように」と。ユーザーの声という錦の御旗を手にすることによって、「やりなさい」という感じで言えたと思います。

辞めて起業も考えた

Y 同じように、こんどは松原さんがより上の経営層に対して「コーエーという会社にとってオンラインゲームとはかくかくの意義がある。だからリソースをください」みたいなお話も出てくるだろうと思うんですけれど、この辺は。

松原 まず、オンラインゲームはすごいチャレンジだったので、そういう点ではうまくいくかどうか分からなかったですし、「信長の野望 Online」も予定の日程をはるかにオーバー、予算もかなりオーバーしたんです。

コメント0

「Road to CEO」のバックナンバー

一覧

「社長は一番の素人であれ」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

現在の携帯電話は、昔の電話と比べて100倍豊かでしょう。クルマもきっとそうなります。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO(最高経営責任者)