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だれも言わない“ニッポン版サブプライム問題” ~P店ショックはこうして起きた

貸金業法改正、細るファンの軍資金

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2008年11月17日(月)

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 世界経済に金融危機と景気後退をもたらしたサブプライムローン問題。ところが、日本にも同じように幅広い分野に悪影響を及ぼす"日本版サブプライム問題"がある。収入、貯蓄に見合わない消費を続けてきた人たちの問題だ。彼らのライフスタイルを支えてきた借金に急ブレーキがかかる。

* * *

2007年12月24日・31日号より

一攫千金を狙い大金を投じる層がお客の中核になった。
そうしたヘビーユーザーが離れていく。
背景には消費者金融への規制強化があった。

(馬場 完治、大竹 剛、蛯谷 敏)

 「非常に厳しい」――。

 巨大なパチンコ業界の一翼を担う企業のトップが、現状の経営環境を問われるなり開口一番つぶやいた。里見治セガサミーホールディングス会長兼社長。メダルで遊ぶパチスロ機の市場シェアで6年連続首位を走る業界の盟主が、いかにも弱ったという表情で訴える。「これほどの事態は、30年以上の業界経験でも初めてだ」。

 セガサミーが11月9日に発表した2007年9月中間決算はセガとサミーが経営統合してから初の営業赤字となった。前年同期629億円の黒字は43億円の赤字にまで急激に悪化した。売上高も前年同期比19%減の2310億円と大幅にダウン。未曾有の不振とも言える中間決算だった。最大手のセガサミーだけの話ではない。パチンコ店運営用の情報システムを製造するダイコク電機も9億円の営業赤字に転落した。SANKYOの営業利益が前年同期比31.8%減の249億円。ほかの大手メーカーも減益が相次ぎ、業界全体が軒並み大きく傾いた。

写真・パチンコ店

 パチンコ・パチスロ機メーカーの業績悪化は販売低迷によるものだ。それは機器を仕入れているパチンコ店、業界用語で言えば「P店」の不振を意味する。

 経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によれば、パチンコ店の売上高の伸び率は、2007年1月から毎月マイナス幅が拡大し、10月には前年同月比18.1%減と2001年の調査開始以来最低の水準に達した。東京商工リサーチの集計では、2007年の全国のパチンコ店の倒産は11月までで128件と、この10年間では件数、負債総額とも最悪となった。店舗の減少がかつてない勢いで進んでおり、大手パチンコチェーンには同業から身売り話が次々と舞い込む。2006年末で1万4674軒あるパチンコ店も「このままでは1万を割るのは時間の問題」(里見会長)と、厳しい経営環境に改善の兆しは見えない。

1日座って150万円稼げた

 不況に強いパチンコ産業と言われた時代も今は昔。「東京都内のパチンコ店でさえ、島(10台程度のパチンコ機が並んでいる一群)が顧客で埋まっている光景は、めっきり減った」と、業界関係者は口を揃える。「瀕死の状況」と嘆く業界に、一体何が起きているのか。その理由を知るためには、避けて通れない言葉がある。

コメント8件コメント/レビュー

多重債務者の1/4がパチンコなどのギャンブルが原因とする借金ですか・・・・驚きました。思えば私の親族(従兄弟)にも嫁のパチンコ狂いが原因で離婚した者がいます。離婚の原因を作った嫁に子供の親権をとられ、養育費を取られ続けた挙げ句に鬱病に陥り自殺に至りました(マジです。)これまで特殊な事例だと思っていましたが、今回の記事を読んでそうではなさそうだと気付かされました。多くの人間を中毒にして本人だけでなく周囲まで不幸してしまう様な産業やそれに依存している産業は淘汰されて然るべきではないかと感じます。(2008/11/20)

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多重債務者の1/4がパチンコなどのギャンブルが原因とする借金ですか・・・・驚きました。思えば私の親族(従兄弟)にも嫁のパチンコ狂いが原因で離婚した者がいます。離婚の原因を作った嫁に子供の親権をとられ、養育費を取られ続けた挙げ句に鬱病に陥り自殺に至りました(マジです。)これまで特殊な事例だと思っていましたが、今回の記事を読んでそうではなさそうだと気付かされました。多くの人間を中毒にして本人だけでなく周囲まで不幸してしまう様な産業やそれに依存している産業は淘汰されて然るべきではないかと感じます。(2008/11/20)

4号機5号機問題にせよ、パッキーカード登場時の強制的な導入にせよ、現状のパチンコ産業が抱える法的合法性の盾にとった(いわば暗黙の免許事業である実態)を背景とした警察行政の恐喝的な介入(警察OBにとってパチンコ業界は農水省にとってのJRA関係団体の様な優良な天下り先でもありますが)が根底にはあります。ですが、そもそもそういった"調整"に際してきちんと顧客なり業者なりの声をくみ上げるための努力が不十分であったり(事業者間の同業者組合さえ不備)、他の公営ギャンブルと同様の法的整備を行い"民事介入"を受ける前の合議体制を整える事にすら後ろ向き事業者が多かった(率直に言えばグレーな状況における旨味ばかりを享受して、立法化合法化に伴う痛みを拒否した)現実逃避的な業界の姿勢が積もり積もって現状の客離れに結びついている訳ですから、潰れるもやむなしといわざるをえません。恐らく法的に(韓国メダルチギの様な)非合法化法案でも通らない限りそもそもの利益が(製造販売やっている人間からすれば馬鹿に思えてくる程に)高い業種なのですから全滅などはしないでしょう。この際優勝劣敗自然淘汰の原則に従って不良企業や健全性に乏しい(財務に関して不透明性が著しく低い企業が多い業界ですから)企業にはまとめてご退場頂くのがこの業界自身にとっても健全なのではないでしょうか。そもそも発展一途の企業や業種が一時的に斜陽になったとしても、それは今までも繰り返されてきた事象でしかありません。(大体からして非パチンコ店においてもアミューズメント業界自体で好調な事業など現状皆無に近いわけですから)ましてパチンコ業界の様に他業種への還流や市場への乗数効果が低い業種が落ち込むということは消費全体で捉えた場合、その分新たな資金の還流が発生する機会と見ることも出来るかと思います。こちらのサイトでこうも徒に危機や警鐘を繰り返し鳴らされてしまうと、読者としては逆にその記事や記者の意図を勘ぐってしまうのですが、その辺りいかがなものなのでしょうか。(2008/11/18)

おっしゃる通り、景気の問題もあるのでしょうが、お客のP店離れは進んでいます。私も「4号機」の時代は楽しくパチスロをやっていましたが「5号機」になってパチスロはやめました。そういう人、多いですよね。そのお陰でパチスロ店は倒産しているところが多いです。ま、それ自体は致し方ないと思うのですが・・・。借金までしてやるギャンブル怖いですね。また、中国人は日本人以上にギャンブル好きと聞き、ちょっと怖い気もします。いずれにせよ、つまらなくなったのは確かです。。。(2008/11/18)

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三品 和広 神戸大学教授