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八代亜紀が「いとしのエリー」を歌うと

エンカが起こすエンタの「化学反応」

2008年12月17日(水)

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 ランキングの上位だけが売れていく商品ジャンル。それは「どうでもいいもの」。

 自分がそれを本当に欲しいかどうかという、あまり思い入れがない商品を買うときに便利なのが「他人が何を買っているか」を示すランキングだ。あらゆる商品が多様化し、細かな差異を言い立てるようになり、真面目に考えれば考えるほど「どれを買っても大差はない」状況になると、「安い」か「他人が買っている」という手がかりはとってもありがたい。だって、考える手間を省いてくれるから。「迷う」ことに時間を費やしたくないほど、その商品ジャンルに対して、買い手の心が醒めてしまっている、そういうことなんでしょう。

 以前「岩崎宏美・紙ジャケCD×22枚、ヒットの理由」という、私情爆発の記事を書いたときに、これを仕掛けた臼井孝さんという方と知り合った。お話を聞いて、買い手に「誰が買わなくても、俺が買う」と思わせるやり方があるんだな、と自分の中で密かに納得していたのだが、最近、改めて彼から連絡があった。また変なことを始めたらしい…。

(日経ビジネスオンライン 副編集長 山中 浩之)

*    *    *

山中(以下Y) で、これですか。「エンカのチカラ」。サザンの「TSUNAMI」を五木ひろしさんが、「いとしのエリー」と、井上陽水さんの「リバーサイドホテル」は八代亜紀さん、GLAYの「HOWEVER」は前川清さん、「聖母たちのララバイ」を都はるみさんが歌う、と。こうして読んでいるだけで笑っちゃいそうですねえ。悪い意味ではなくて。

エンカのチカラ-SONG IS LIFE 70'S

エンカのチカラ-SONG IS LIFE 70'S」2000円(税込み)

【曲目】(カッコ内はオリジナル歌手)

1.シクラメンのかほり / 都はるみ
(布施明)
2.氷の世界 / ちあきなおみ
(井上陽水)
3.神田川 / 島倉千代子
(かぐや姫)
4.時には母のない子のように/ 美空ひばり
(カルメン・マキ)
5.想い出まくら / 森昌子
(小坂恭子)
6.わかれうた / 伍代夏子
(中島みゆき)
7.わたしの城下町 / 大川栄策
(小柳ルミ子)
8.硝子坂 / 長山洋子
(高田みづえ)
9.夢先案内人 / 香西かおり
(山口百恵)
10.ペッパー警部 / 石川さゆり
(ピンク・レディー)
11.思秋期 / 坂本冬美
(岩崎宏美)
12.季節の中で / 新沼謙治
(松山千春)
13.いとしのエリー / 八代亜紀
(サザンオールスターズ)
エンカのチカラ-SONG IS LOVE 80'S&90'S

エンカのチカラ-SONG IS LOVE 80'S&90'S」2000円(税込み)

【曲目】(カッコ内はオリジナル歌手)

1.TSUNAMI / 五木ひろし
(サザンオールスターズ)
2.Dear…again / 川中美幸
(広瀬香美)
3.HOWEVER / 前川清
(GLAY)
4.リバーサイド ホテル / 八代亜紀
(井上陽水)
5.駅 / マルシア
(竹内まりや)
6.聖母たちのララバイ / 都はるみ
(岩崎宏美)
7.愛染橋 / 藤あや子
(山口百恵)
8.ジェラシー / 石川さゆり
(井上陽水)
9.恋におちて-Fall in Love-/ 南かなこ
(小林明子)
10.破れた恋の繕(なお)し方教えます/ 小林幸子
(松任谷由実)
11.for you… / 吉幾三
(高橋真梨子)
12.昴-すばる- / 美空ひばり
(谷村新司)

臼井 そうですね、Yさんみたいに、歌と歌手の方の両方を知っていて、組み合わせが想像できる方にとっては、とても面白いかと。

Y 40代には間違いなくきますよね。

 そうですね、一応、「R35」(35歳以上の層を対象にしたオムニバス版)のエリアを狙っているんですけど。40代、50代ぐらいで、演歌は普段はそんなに聴かへんけど、演歌歌手の名前は知っている、みたいな方にも喜んでいただけるのではないかと。

Y 曲でいくと80's、70'sと。

 そうですね、80年、90年代と70年代という感じでございます。

Y また妙なものを始めましたね。

 それはもう。私はフリーですから、やっぱり社内の方ではなかなか出ないアイデアでないと、企画を受け付けていただけないので。

Y これはもちろん、旧譜からの再録で、新たに録音したものではないですよね。そもそも、こういう「実力派の演歌歌手がメジャーなポップスを歌った」ソースがあるよ、ということを知っている人というのは、そんなにいないでしょう。

 いないと思いますね。Yさんはこういったカバーをご存じでしたか。

Y 知りませんでしたけれど、私も岩崎宏美さんがカバーした沢田研二さんの曲、あるいは他の方が歌った彼女の曲、というのは一生懸命集めましたから、こういうのがあるだろうというのは分かるわけですよ。

 なるほどね(笑)。

Y 音源はいろいろなレコード会社が混ざっているんですか、それともコロムビアさんですか。

 コロムビアさんが中心ですね。やっぱりこれができるのは98年の歴史をお持ちのコロムビアだけでしょう。

Y そもそも、演歌歌手の方がどうしてこんなにポップスを歌っていたんでしょうね。

 それはもう、純粋にお好きだったんじゃないでしょうか。調べてみますと、演歌歌手の方は我々が思う以上にこだわりなく歌っておられるんだけど、マーケットがやっぱりそっちに開けない。

Y 市場が求めてない、だから表に出ないのか。

 例えば、大月みやこさんも3曲に1曲ぐらいは「ドレス歌謡曲」みたいなのを歌っておられるんですけど、でもやっぱり売れないんですよね。着物を着て、酒だ、涙だ、港だ、みたいな、さんずい偏が出てくるものばっかり売れるので、やっぱりそっち側を出しつつ、時々そういうようなものを出す。五木さん、森進一さんも、本当はそういう歌謡曲っぽいのとかを出しておられるんですけど、やっぱりマーケットが開けなくて。

Y フランク永井さんでしたっけ、山下達郎の曲を歌ったりしましたよね、「WOMAN」か。

 ありましたね、1982年の「WOMAN」。

Y ああいうのというのは、あれぐらいしか試みがなかったんですかね。

試みの成功例は「冬のリヴィエラ」「熱き心に」くらいか

 一番やっておられるのはやっぱり森進一さんです。大瀧詠一、シャ乱Qのつんく、長渕剛を歌ったり、ZARDを歌ったり。

Y あれ、あまりそんなイメージはないな。

 この路線で大ヒットをするのは、やっぱり森さんだったら「冬のリヴィエラ」、あと小林旭さんの、こちらも大瀧詠一の「熱き心に」。本当に10年に1枚あるかどうかなんですね。

Y 難しいな。

 ましてや、カバーとなるとなかなか受け入れてもらえない。

Y でも実は探すとこんなにやっていたと。

 そうですね。この倍ぐらいは本当はあるはずなんですけど。

Y それはコロムビアに行って、ちゃかちゃかっと検索したら出てくるようなものじゃないわけですね。

 全部のメーカーを網羅したような便利なものはないですよ。データベースにも入ってないのとかがあるんですよね。

Y そんなこともあるんですか。

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「八代亜紀が「いとしのエリー」を歌うと」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長