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【時代のリーダー】潮田健次郎・トーヨーサッシ社長

「知的な商魂」 経営は人生最高のゲーム 上昇志向と構想力で疾走

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2009年2月25日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1987年8月17日号より

 トーヨーサッシ社長の潮田健次郎(61)にとって、経営は人生最高のゲームである。大きな目標を語り、その実現に無類の喜びを見出す。年間売上高約3800億円のグループを一代で築き、今「超大企業を目指す」と宣言する。すべてを経営に直結させ無駄を一切そぎ落としたような生き方は、青少年期の長い闘病生活と無縁のものではない。(文中敬称略)

(森 一夫)

潮田 健次郎氏

潮田 健次郎(うしおだ・けんじろう)氏
大正15年6月4日、東京都生まれ、61歳。結核のため20歳までの8年間をサナトリウムで過ごした後、昭和21年父親故竹次郎氏の経営する建具小売店「妙見屋」を手伝う。翌年、卸業を始め27年木製建具の製造に乗り出す。41年アルミ化の流れをにらんで住宅用アルミ・サッシに進出し、51年トップに立ち、現在、総合化を推進中。

 この春、潮田が産業功労により藍綬褒章を受けた時、親しい経営者仲間が数人ごく内輪で祝宴を開いた。そこで潮田はこんな挨拶をやり、出席者を驚かした。「褒章の類いにはこれまで関心はなかったんですが、もらえばやはりうれしい。ですから将来、次は勲一等をもらいたいと思います」。

 居合わせたCSK社長の大川功も、この潮田のあけすけな発言にいたく感心した一人だ。思わず潮田に「オレも内心では勲一等が欲しいと思っていたけど、人前ではよう言えんかった。しかしあんたは、はっきり口に出して言うから偉いなあ」と言ったほどだ。

 大川も情報処理最大手のCSKを一代で創り上げた創業経営者である。しかも潮田とは一歳違い。ところがこの2人は同じ創業経営者でも、見かけは全く違うタイプである。挑戦的な面構えの大川は、いかにも力で今日の地盤を築いたという印象を振りまく。一方の潮田はいつもにこやかな表情を浮かべ弁舌さわやか、その洗練された物腰と白皙の容貌は一見、教師風である。

 「顔を見ればヤサ男だし、実際、あのファイトがどこから出てくるのかと思うよ」と大川がいぶかるのも無理はない。そんな潮田が「勲一等が欲しい」とケロリと言うから驚きなのだ。

 やはり経営は結果である。現在の潮田の実績は、一目置かせるだけの重みを確かに持っている。40社を超すメーカーがひしめき合い、多くの大企業がしのぎを削っていた住宅サッシ業界に後発として進出し、10年でトップの座に就いたのがこの潮田健次郎にほかならない。

 本丸のトーヨーサッシは今9月期予想売上高が2300億円になる。ビル用サッシでも日鉄カーテンオール、三井軽金属加工などを吸収して、瞬く間にトップクラスにのし上がった。60年8月に東証二部に上場し、今年3月には早くも東証一部に指定替えとなり、株価は6000円台の高値をつけている。

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