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【時代のリーダー】晝馬輝夫・浜松ホトニクス社長

「光の求道者」 絶対真理と日本的経営…狭間に揺れる孤高の魂

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2009年3月4日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1990年2月26日号より

 84年の店頭公開、87年のトヨタ自動車との提携と、ベンチャー企業、浜松ホトニクスの急成長を演出してきた晝馬輝夫(63)。念願だった浜北リサーチパークの発足を前に表情は浮かない。ライフワークである光科学と自分の信仰を結び付け、新しい精神科学を打ち立てようという構想が、他の企業経営者に理解されないのだ。晝馬はこの難局をどう切り抜けるのか。(文中敬称略)

(吉田 直人)

 どうしたことだろう。1年振りに社長室で会った浜松ホトニクスの晝馬輝夫社長にいつもの精彩がないのだ。

 本来なら、晝馬は今、最も気力に溢れていなければならないはずだ。昨年12月から、晝馬の念願だった「浜北リサーチパーク」が稼働し始めたのだ。5万坪の敷地には中央研究所が設けられ、光に関する基礎研究を続ける。そのほか、「心と精神に関するマインド・インダストリー」、「光通信」、「光医療」、「生命科学」、「宇宙」、「核融合」など光技術の応用研究も強化する。海外にも類がない光科学の総合開発拠点が、ようやく第一歩を踏み出した。

理解されぬ「光と精神」

晝馬輝夫氏

晝馬 輝夫(ひるま・てるお)氏
1926年生まれ、63歳。47年、旧制浜松工業専門学校機械科卒業後、53年、浜松テレビ(現浜松ホトニクス)入社。64年、専務就任。78年、社長就任。88年12月より光科学技術研究振興財団理事を兼務。83年、第25回科学技術庁長官賞受賞。84年、藍授褒章受章

 ここ数年、晝馬の精力のほとんどは、リサーチパーク構想に費やされてきた。総額500億円の事業費を捻出するため、87年にトヨタ自動車に対して200万株、総額38億円の第三者割り当て増資を決め、世間を驚かせたのは記憶に新しい。

 そのトヨタに、光科学による精神科学研究の新会社設立をもちかけるため、晝馬は昨年、トヨタ本社で豊田章一郎社長と会談した。だが、社長の返事はつれなかった。「うーん。ウチにはちょっと早いな」――。結局晝馬は、NKKと共同で厚生省に設立を申請したが、却下されてしまった。

 晝馬の悩みは、リサーチパーク構想の方向性では、トヨタの同意を取りつけているものの、その内容について、いまだに深いコミュニケーションができない点にあるようだ。トヨタの辻源太郎副会長は、こう語る。「浜松ホトニクスの技術力、将来性をトヨタは買った。今後も支援の方針に変わりはない。ただ、晝馬さんが構想の中心に据えている、光科学を応用した精神科学研究――これが我々にはよく理解できないんだなあ」。

 確かに光と精神がどう結び付くのか、素人には理解しかねる。晝馬の説明を聞こう。「物質と生命と心。これをひとつのものとして考えなければならない時代が来た。例えば、人間の体を量子物理学でバラバラに還元していったら、人間の精神や生命の本質がわかるんだろうか」。

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