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【時代のリーダー】山中かん・東武百貨店社長

「デパート請負師」 伊勢丹、松屋から東武へ 念願果たすか「日本一」

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2009年3月6日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1990年12月17日号より

 経営危機にあえいでいた松屋を“細心にして大胆”な経営で奇跡的に再建。今度は東武百貨店で売り場面積日本一の百貨店作りに挑む。根っからの仕事師、山中鏆は、逆境をバネに変え、人を育て、現場第一主義を貫いて、客に喜ばれる店を作る。基本に忠実な山中イズムが東武百貨店を飛躍させることができるかどうか。(文中敬称略)

(山川 泰治・日本経済新聞編集委員)

山中氏

山中 鏆(やまなか・かん)氏
大正11年(1922年)1月20日山口県生まれ、68歳。昭和19年慶応義塾大学法学部卒業。23年伊勢丹入社。39年取締役、41年常務、47年専務。51年5月松屋代表取締役副社長。54年7月社長。平成元年5月東武百貨店取締役相談役。同12月松屋代表取締役会長。2年7月東武百貨店代表取締役社長に就任。血液型O型、酒少々、タバコ1日40本。

 「私は、困難な問題ほどファイトを湧き立たせ、全力をもって前進し、これを乗り越えて、ひとつひとつ克服して立派にやり遂げることこそ、仕事のやりがいであると思っております」

 山中は、東武百貨店社長に就任した7月16日の翌日、東武百貨店のテレビ朝礼で、全社員にこうあいさつした。そして、続けた。

 「全社員ががっちりとスクラムを組んで、斬新にして、かつ果敢な実行力が大切と、こう思います。すなわち、全社員のチームワークと情熱こそ成功の要諦と存じております」

 経営危機にあえいでいた松屋を奇跡的に再建し、「松屋中興の祖」といわれる山中の人生観、経営哲学が、この短いあいさつの中に凝縮している。

平成の「山中鹿之助」いざ…

 徹底して現場主義を貫いてきた山中の売り場観も、あいさつの中の次の言葉がすべてを語っている。

 「とにかく、お客様にとっていつも来たいと思う楽しい店、お取引先からはぜひ取引をしたいという店、また皆さんにとっては働きがいのある、生きがいのある店、というような店にしたいと考えております」

 ここに抜粋した山中の言葉は、単なる通り一遍のきれいごとのあいさつではない。山中が伊勢丹、松屋を通して実践してきたことそのものである。

 随分前のことになるが、日経流通新聞が流通業界のトップに、自分と他の経営者をそれぞれ武将にたとえてもらったことがある。

 その時、山中は、自らを「出雲・尼子氏の中興の祖」といわれる山中鹿之助だと答えた。

 これは偶然の一致ではない。「運命のいたずら」といった方がいいかもしれない。艱難(かんなん)辛苦をいとわず、それをバネにして尼子氏を再興した山中鹿之助は、実は山中の先祖と縁戚(えんせき)関係にあった。

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