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【時代のリーダー】伊藤助成・日本生命保険社長

公平、正義、責任を説く饒舌 生保の枠越え世界見据える

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2009年3月16日(月)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1991年10月7日号より

生保の狭い枠にとらわれず、幅広い視野で物事をとらえ、率直に発言する。
戦後入社第一世代として、審査制度改革や人材育成、海外投融資の先頭に立ってきた。
指針とするのは「公平」や「正義」だ。業界の体質改善への取り組みが期待される。

=文中敬称略(谷川 健三)

伊藤 助成氏

伊藤 助成(いとう・じょせい)氏
1929年秋田県生まれ、62歳。53年一橋大学経済学部卒、同年日本生命保険入社。81年取締役、84年常務、87年専務、88年副社長。89年7月に社長就任。90年7月から91年7月まで生命保険協会会長。91年3月経済同友会副代表幹事。

 「21世紀の課題は何だろう。20世紀には、近代科学の進歩は人類を豊かにする方向に寄与したが、このまま発展していけば南北の格差をさらに拡大させる。それだけでなく、人間の幸福や自然環境を破壊してしまうかもしれない。人間の幸せや自然と共存していく方向に変えていかないと」

 「ソ連共産党の崩壊、イデオロギーの終えんが即、資本主義の勝利にはつながらない。21世紀には人間の顔をした資本主義にならないとダメだ。人間や自然を大切にするなど、はっきりとした哲学を持つことが、これからの企業にとって重要になる」

アブク銭のバブルを解消しないと人間の心がダメになる

 伊藤助成は饒舌だ。しゃべり始めて、いったん弾みがつくとなかなか止まらない。生保経営の話がいつのまにか世界を語り、21世紀を語るところまで発展することも珍しくない。総資産が27兆円を超す世界最大の生保とはいえ、あくまで一民間企業のトップである。話す内容の飛躍に聞いている方がついていけなくなることもしばしば。

 だが、何も伊藤は話をはぐらかそうとしているわけではない。絶えず「世の中の流れはこうだから、日生や生保業界もこう変わらなければならない」と考えている。当然、世の中の流れをどう見るかが先に立つ。それも生命保険や年金の契約は長いものでは50年以上にも及ぶから、かなり長期にわたる見通しがベースになる。話は必然的に大きくなってしまうわけだ。

 したがって、伊藤の意見が必ずしも短期的には生保業界や経済界の利益と一致しないとしても別に不思議はない。伊藤は今年7月までの1年間、生命保険協会会長を務めたが、その間の記者会見の発言が、たびたび周囲に波紋を広げた。経済界の大部分を向こうに回して土地保有税に前向きの意見を述べたり、「アブク銭の入るバブル経済を解消しないと人間の心がダメになる」と早期の金融緩和や不動産融資の総量規制解除に反対したり…。

 「格好をつけすぎ」との声もあったが、伊藤の発想方法と率直な性格を知っていれば、特に反発することもなかっただろう。発言そのものはごくごくまっとうなのだから。

 そうした率直な発言を可能にした背景として、昨年来のバブル経済崩壊に伴って次々にスキャンダルが表面化した金融界にあって、生保の場合は銀行や証券と違い、不祥事と言われるような問題が表面化しなかったことがあるのは確か。

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