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【時代のリーダー】細川護熙・第3次行革審・豊かなくらし部会長

地方のあとは国政に乱 出番うかがう「異端貴種」

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2009年3月18日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1991年11月4日号より

国政に愛想をつかして地方に下ると、今度は「権不十年」と言い残して身を引いた。どんな世界でも個性美を求め、過激な発言を繰り返すのも「異端貴種」ゆえか。一歩離れた位置で国家デザインを描くが、次に流離する先は。

=文中敬称略(伊集院 敦=日本経済新聞記者)

 秋になって、にぎわいを取り戻した東京・四谷の上智大学キャンパス。ここで10月から、細川護熙のもうひとつの顔がスタートした。行革審の傍ら引き受けた政治学の講師だ。週1度、政治・行政の現状と課題を講義する。

 2日の最初の講義では授業の10分前に教室に着き、廊下で始業チャイムを待った。普段の大人相手の講演と勝手が違って、いくらか戸惑ったのだろうか。いつもはおしゃれな細川が授業開始早々、いきなり背広を脱いだ。ワイシャツの袖をまくり、自己紹介もなく本論に入った。

忙しくても本業離れ大学講師
自分の仕事客観視する行動は不変

細川 護熙氏

細川 護熙(ほそかわ・もりひろ)氏
1938年東京都生まれ、53歳。63年上智大法卒、朝日新聞社入社。71年から参院議員2期。この間、大蔵政務次官、自民党国対副委員長、副幹事長を務める。83年から熊本県知事。3期目は出馬せず、91年2月から臨時行政改革推進審議会(第3次行革審)豊かなくらし部会長。

 「だって息子と同世代の連中に話をするんですよ。何をどう話したらいいのか」。細川の顔に笑みが戻ったのは予定時刻前に講義を終えてからだ。6、7人の学生が教壇に駆け寄って質問すると、うれしそうに答えた。

 細川が講師を引き受けたのは母校の要請のためだが、もうひとつは時代の空気を探るのが目的。「行革がどうの、一極集中がどうのと話しても、果たして学生はピンとくるか。分かってもらえなければその程度のこと。だから授業では学生の質問を大事にする」と言う。

 今の本業である行革審の審議は必ずしも思い通りに進んでいない。細川は旧熊本藩主、細川家18代当主で、母方の祖父は元首相近衛文麿。行革審会長の鈴木永二が官僚や族議員などから色々と圧力のかかる審議会の部会長に細川を起用したのは「右顧左眄(うこさべん)しない殿様らしい殿様だからだ」という。6月末の1次答申は確かに細川らしさも出て、地方への権限移管、東京一極集中の抑制が柱となった。

 答申の背後には全国一律に国民生活の底上げを狙う行政の公平論から卒業し、地域の個性、主体性を大事にすべきだとの思想がある。「地方分権などとは言わせない。分権なんていう言葉は国が権限を分けてやるという発想。正しくは権限配分の正常化ということだ」と発言の激しさは相変わらず。だが、答申の文面を個別に見ると、霞が関の巻き返しでトーンダウンした面は否めない。

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