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【時代のリーダー】関沢 義・富士通社長

実利求め「体裁より理屈」 合理主義支える情報収集力

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2009年3月19日(木)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1992年2月24日号より

社長になって約1年半。自らパソコンを駆使、若手社員のアイデア吸い上げに力を注ぐ。
合理主義精神にあふれ、技術に対する理解力は抜群。営業センスの良さも折り紙付きだ。
情報通信事業を巡る環境が激変する中、市場対応型の活力ある組織をどう構築していくか。

=文中敬称略(深尾 典男)

関沢 義氏

関沢 義(せきざわ・ただし)氏
1931年兵庫県生まれ、60歳。54年東京大学工学部電気工学科卒、富士通信機製造(富士通の前身)入社。82年交換事業本部長、84年取締役交換事業本部長。86年常務昇格と同時に東支社長に就任し初めて営業を担当。88年専務、90年社長。

 1991年12月、富士通は通信部門を中心に大規模な機構改革を行った。情報通信ネットワークの高度化や総合デジタル通信網(ISDN)が本格普及する時代を迎え、交換機などの有線技術と無線通信技術の融合が重要になっているためだ。

 組織の効率化や技術力強化に機構改革は欠かせなかったが、通信部門担当の専務、杉岡良一は不安を感じていた。「組織を統合すると役職数が減る。形式上の問題にせよ降格者が出るとモラールが低下する」と恐れたのだ。

 部下の処遇に悩んでいた杉岡を、関沢は「降格人事かどうか、その人の働きぶりを見ていれば周囲には自然とわかる。君は誤解を恐れずに最適な人員配置を考えれば良い」と励ました。

「肩書は付け足し」と実質本位
パソコンデータ駆使して役員人事

 「実質本位で格好を気にしない人」。杉岡は関沢をこう評する。「肩書は付け足し、会社として個人の能力を最大限に生かす」配置を考えるため、人事政策は非常にフレキシブルだ。

 91年6月にも組織改革に伴う同じような異動があったが、今までのところ不満は出ていない。この人事で、37年間通信畑一筋に歩んで来た同期の大槻幹雄を、専務から副社長に昇格させると同時に情報処理担当に替えた。永年経験した部門から離すことで短期的には効率が低下するが、長期的に見ると両部門の刺激になり効果は大きい、と判断した。

 関沢の手元にはだれにもさわらせない2枚のフロッピーがある。役員の人事情報が詰まったデータベースだ。6月人事では、パソコンを駆使して30数通りの組み合わせを考えた。関沢を後継者に選んだ会長の山本卓真は「あの人事は100点満点の120点」と最大級の賛辞を贈る。

 理屈に合うか合わないか。関沢が最も気にする点の一つだ。体裁にはまったくと言っていいほどこだわらないから、合理主義者のレッテルを張られる。こんなエピソードがある。

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川野 幸夫 ヤオコー会長