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【時代のリーダー】山口 敏明・東ソー会長

環境問題にらむ「タイガー」 財界舞台に駆け回れるか

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2009年3月27日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1992年11月2日号より

今年6月、会長に退いたのを機に、産業界全体の環境問題に本腰を入れるなど、外の仕事に専念する。「タイガー」のニックネームが示す攻撃的なイメージが定着しているが、意外に駆け引きがうまい戦略家だ。業界の暴れん坊から財界の猛虎に変身できるか。

=文中敬称略(高田 隆)

山口 敏明(やまぐち・としあき)氏
1928年中国東北部(旧満州)奉天市生まれ、64歳。51年東京商科大学(現・一橋大学)卒業。同年東洋曹達工業(現・東ソー)入社。84年東ソーと新大協和石油化学の社長に同時就任。90年新大協和石化を合併。91年経済同友会副代表幹事就任、92年東ソー会長に。

 「産業界には、熱しやすくて冷めやすい人がたくさんいるので困ってしまう。業績が良かった2~3年前には盛んに地球環境を守れと叫んでいた経営者が、不況になったとたん、急におとなしくなってしまった」

 経済同友会副代表幹事を務める山口敏明は、このところ地球環境問題に対して積極的に発言し、行動し続けている。きっかけは同友会に地球環境委員会を作ろうと言い出し、1990年5月、初代委員長を引き受けたことだ。昨年10月には、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の削減のために、政府、企業、市民がどう取り組むべきかを示す提言をまとめた。

 昨年発足した「持続可能な発展のための経済人会議」(BCSD)という国際組織にも参加している。この会議は、先進国、発展途上国の企業トップが集まって、環境保護と経済発展を両立させることが可能な経済構造の青写真を描くのが目的で、今年6月にリオデジャネイロで開かれた地球サミットでの提言作りにも取り組んだ。

企業にも市民にも環境保護呼び掛け
「言えば言うほど首が絞まる」苦悩も

 化学業界では、プラスチック処理促進協会、塩ビリサイクル推進協議会、塩ビ食品衛生協議会という環境問題にかかわりが深い3団体の代表になっている。今年9月2日から3日間、ワシントンで開かれた「塩ビ再資源化日米欧3極会議」にも参加した。塩化ビニール樹脂のリサイクルを推進するには具体的に何をすべきかを話し合う会議だったが、非公開で行われた。

 日本とは比較にならないほど、欧米では塩ビに対する反対運動が激しい。環境団体の中には、「塩素は悪魔である。塩素を使っている塩ビも反社会的な存在だ」という過激な主張をするところまである。こんな団体が会議に押しかけてきたら、「科学的な根拠を示して説明しても議論がかみ合わない。混乱を避けるため、会議を非公開にしたのはやむを得なかった」。

 化学業界で公害問題に取り組んできた経験から、「環境問題は技術とカネをかければ必ず解決できるはず」というのが山口の持論。塩ビを燃やした時の有害な塩素ガスやダイオキシンの発生量を抑えたり、これらを外部に出さない技術は開発されている。「科学的にみて、塩ビを悪者扱いする根拠は全くない」と考える山口は、「塩ビ産業をなくせばそれでいい」ともとれる反塩ビ団体の主張に強く反発する。

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三品 和広 神戸大学教授