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【時代のリーダー】樫尾 和雄・カシオ計算機社長

マーケティングで異能発揮 成長持続「責任は長にあり」

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2009年3月30日(月)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1992年12月7日号より

樫尾4兄弟の三男。営業面で経営をリードしてきた。
勝ち気な性格とざん新な発想で、電卓戦争の克服や多角化推進に貢献した。
「責任は長にあり」を標ぼうし、組織力強化で成長持続を目指す。

=文中敬称略(田中 博文)

樫尾 和雄(かしお・かずお)氏
1929年東京生まれ、63歳。51年日本大学高等師範部英語科卒業。57年カシオ計算機の設立と同時に取締役製造部長に就任、65年常務、76年専務、88年社長に就任。

 戦後の急成長企業の中でも、カシオ計算機社長の樫尾和雄ほど中小企業時代の雰囲気を残している経営者は珍しいのではないか。東京・新宿の本社には国立市の自宅から自らクルマのハンドルを握って通勤する。酒は全く飲めないので社外の会合に行くのも自分の運転だ。「周囲は事故を心配するが、自分で運転するのが一番安全だから」と平然としている。

 趣味もゴルフにカラオケと月並みだが、のめり込み方が尋常ではない。ゴルフは常に一番後ろのティーグラウンドから打ち、グリーンでもオーケーはなし。還暦を過ぎた今も、道具やフォームを変えてはひたすら飛距離を伸ばす工夫をし、シングルハンディを維持している。カラオケの持ち歌は100曲を下らない。

 4~5年前に知人を通じて知り合い、しばしばゴルフを共にするようになった元巨人監督の王貞治は「社長は相当負けず嫌いの性格だ。勝負に徹底してこだわって、まるで仕事に打ち込むがごとくに真剣にプレーする」と言う。こうした周囲の言葉は「仕事も遊びも中途半端では気が済まない」と和雄自らが認める性格をよく示している。

ゴルフに熱中し膨大な在庫
営業の前線に立って売りさばく

 勝ち気な性格は経営に取り組む姿勢にもそのまま反映している。1988年に社長に就任してすぐに、当時2000億円台だった売上高を94年3月期をメドに5000億円に伸ばす長期目標を打ち上げた。その際、「ウチの世界的なブランド力と販売網をもってすればそれくらいの成長はあって当たり前。目標が達成できなければ経営陣の責任だ」と社内に公言した。

 昨年末からの経営環境の激変で、計画を1年先送りしたが、「達成できなければ責任を取る約束はホゴにはしていない」。目標達成のため、電卓からデジタル式腕時計、電子楽器に続く新規事業の開拓に意欲を示す。不況の長期化で事業領域を見直す企業も多いが、「ウチは戦線縮小も、事業の統廃合も考えていない」と強気だ。

 和雄は創業者である樫尾4兄弟の三男。長男で取締役相談役(前社長)の忠雄が総務・財務、二男で会長の俊雄が研究開発、四男で副社長の幸雄が生産技術と役割が分かれる中で、営業を担当してきた。これまでの急成長は兄弟の結束抜きでは語れない。だが、幾度となくあった経営の節目で、比較的温厚な兄弟の中では異彩を放つ和雄の性格が幸いしたのも事実だ。

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