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【時代のリーダー】上原 明・大正製薬社長

「現場で仕事」の姿勢貫き“全員経営”へ静かな改革

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2009年3月31日(火)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1993年1月25日号より

婿養子で途中入社という難しい立場ながら、「現場で仕事」の姿勢を貫き社内に溶け込む。
“全員経営”への脱皮を目指して社員の意識改革に取り組んで11年。
静かだが、着実に会社を変えつつある。

=文中敬称略(田村 賢司)

上原 明(うえはら・あきら)氏
1941年東京都生まれ、51歳。66年、慶応大学経済学部卒。途中、米国のミズリー・バレー大学、ダートマス大学に各1年留学。66年NEC入社。77年大正製薬入社。取締役、専務を経て80年副社長。82年社長就任。

 東京・高田馬場の大正製薬本社5階フロアの中央窓側に、スチール製のちょっと古い机がある。両わきのそで机のおかげで会社幹部用には見えるが、特に高級そうなものでもない。それを囲むようにして、医薬マーケティング本部、医薬部、医薬情報部など医家向け薬品の営業関係部が並ぶ。

 この机の主は、社長の上原明である。7階の役員室フロアに社長室があるが、よほどの事がない限り、毎日ここをベースにして仕事をする。決裁書類もここで見るため、始業時間の朝8時半になると、役員や他フロアの部長たちが机の前に列を作ることも珍しくない。

 しかし、周囲の一般社員はそんな光景を気に留める様子はない。机の周囲に間仕切りもないし、一般社員とも気軽に言葉を交わす。知らない人には、社長の机がそこにあると分からないほどすっかり周囲に溶け込んでいる。

 大正製薬は、ほかの多くの製薬会社と同様にオーナー企業である。上原も前社長で現会長の上原昭二の長女、正子と結婚し、婿養子となって入社した。自身も住友銀行の元頭取の故・堀田庄三の二男。この縁組は当時、華麗な閨(けい)閥作りとして話題になった。

机とともに現場フロアを移動
10年間一度も社長室にこもらず

 上原は1977年、NECの情報処理部門の営業課長から転じて入社。すぐに取締役になったが、以来この机とともにあちこちの現場フロアで仕事をしてきた。5年後の82年に41歳の若さで社長となり10年たつが、一度も社長室にこもったことはない。

 「私が“落下傘部隊”で、周囲からそういう目で見られかねないことはよく分かっていた。それに、NECでの11年間、情報処理部門の調査部や営業部などで仕事をしてきたので薬品は全く畑違い。だからまず現場を知りたかった。年も若いし、実力で役員になったわけではありませんから、とにかく勉強しなくては、と思った」と言う。

 入社後、総務部を経て大黒柱である大衆薬の営業部に机を持ち込み2年間仕事をすると、次にはマーケティングの販売計画部に1年。さらに、医家向け薬品の研究開発のテーマの情報収集をする研究開発計画部に2年。そして、社長となってからも大衆薬の開発部に行き、再び営業部に戻った後、90年から現在のフロアへ移った。

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