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【時代のリーダー】大塚 邦彦・ハウス食品工業社長

災厄乗り切った業績請負人 製品絞り込みで先手打つ

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2009年4月1日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1993年2月1日号より

脅迫事件による業績悪化、オーナー社長の事故死と相次いだ災厄の中で、社長に就任。戸惑いつつも自ら業績請負人と割り切り、災難を逆手に取って、いち早く売り上げ至上主義からの脱却と、過度の多品種少量生産の修正を成功させた。

=文中敬称略(保森 章男)

大塚 邦彦(おおつか・くにひこ)氏
1933年大阪市生まれ、59歳。55年和歌山大学学芸学部卒、ハウス食品工業入社。62年福岡支店長。68年東京支店長、70年イデアックセンター所長。71年取締役同センター所長。72年取締役人事部長。74年常務人事担当。77年専務。79年代表取締役副社長。85年代表取締役社長に就任。

 今年5月、ハウス食品工業の新しい研究開発施設「ソマテックセンター」が稼働を始める。千葉県四街道市の約5万平方メートルの敷地に第1期工事で完成した6階建てのビルが建っている。土地に30億円、第1期の建設費だけで70億円を投じた。

 社長の大塚邦彦は、その意図をこう説明する。「先代の社長は、『企業百年の計は人にあり』と、22年前に資本金を上回る資金を投じて『イデアックセンター』という研修施設を造った。私も、21世紀に向けてメーカーにとって一番大切なものは技術と人間だと考え、この事業に取り組んだ」。

 ソマテックとは、ソフィスティケーティッド・マーケティング・テクノロジーの略。第3期まで予定している建設工事が完成すると、製品開発につながる研究だけでなく、生活科学研究や研修機能も持った「人間と技術を総合したコミュニケーションの場になる」と言う。

「キャディーが突然プレーしろと
言われたような」心境で社長に

 大塚は、ハウスを連続して襲った災厄の中で社長に就任し、その災厄をバネに会社を再度成長軌道に戻した。始まりは1984年11月7日。当時副社長だった大塚が、4日前に亡くなった父の火葬を終えて帰宅すると、青ざめた秘書が門前で待ち受けていた。黙って差し出されたコピーを一べつした大塚は、声をひそめながらも叫ばずにはいられなかった。「脅迫状が来たんか!」。警視庁指定114号、自称「かい人21面相」は、既に江崎グリコと森永製菓を脅し、世間を騒がせていた。

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