• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【時代のリーダー】大山 健太郎・アイリスオーヤマ社長

「メーカー兼問屋」で価格革命引き起こす 生活者の感覚で商品開発 情報フル活用し理詰め経営

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年4月16日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1994年9月19日号より

園芸、ペット用品などのプラスチック製品で圧倒的なシェアを握る。
「メーカー兼問屋」で流通を簡素化、価格破壊で市場を席けんした。
「値崩れの元凶」とまで言われ、嫌がらせに近い抵抗を受ける。
だが、「生活者最優先の信念を貫くだけ」と自信たっぷり。
当面の目標は2年後の1000億円企業への仲間入りだ。

=文中敬称略(村上 広樹)

園芸・ペット用品業界では“厄介者”
参入商品、進出先で必ず値崩れ

大山 健太郎(おおやま・けんたろう)氏
1945年(昭和20年)大阪府生まれ、49歳。64年大阪府立布施高校卒業。同年、ガンで倒れた父親の後を継ぎ、プラスチック成型加工の大山ブロー工業所(現アイリスオーヤマ)代表に就任。71年株式会社化し、翌年宮城・大河原工場を建設。石油ショック後の経営危機を経て、81年消費財分野に進出、ホームセンター向けプラスチク製品のトップメーカーに育てた。地元、宮城では実践的な経営理論の論客として知られ、93年からは東北工業大学で教べんも執る。

 北海道のプラスチック製品市場に異変が起きている。年末のアイリスオーヤマ北海道工場の稼働をにらんで、早くも価格下落が始まったのだ。園芸用品、ペット用品の業界関係者にとって、アイリスオーヤマは既存の秩序を壊す厄介者だ。参入した商品、進出した地域では必ず値崩れが起こる。だれもがそう信じ、次の一手に神経をとがらす。「まるで、『オオカミが来たぞ』と大騒ぎした少年の話のようだ」。アイリスオーヤマの社長、大山健太郎はこう言って苦笑する。

 全国的な知名度こそいま一つだが、仙台市に本社を置くアイリスオーヤマは、独立系メーカーとして東北最大級の規模を誇る。1993年12月期の売上高は360億円。83年から10年間で実に33倍の急成長を遂げた。

 同業者が「価格破壊者」と恐れるアイリスオーヤマの最初のヒット商品は、81年発売の園芸用プラスチック鉢だ。従来の素焼きの鉢をプラスチックに代替すれば、もっと手軽に園芸を楽しめるようになる。そこに目をつけ、開発に乗り出した。プラスチックの鉢自体は、前にもあったが、単純に形を模倣しただけで、水はけなどに問題があった。そこで、プラスチック鉢の底を上げ底にし、メッシュを入れる手法を考案した。これが当たり、プラスチック鉢は、急速に広まった。

 園芸用品の次に手掛けたペット用品でも業界の常識を覆す商品を次々に投入した。ペット分野で攻勢をかける第1弾となったのは、87年発売のネコ用トイレ。当時、ネコのトイレは小売価格が約5000円もしたため、一部の愛好家にしか売れなかった。これに対して、1980円の商品を発売し、安ければ一般家庭にも広く売れることを証明してみせた。

 最近では、90年に発売した旅行用スーツケース、昨年輸入販売を始めたペットフードなどでも、大胆な価格引き下げを実現している。スーツケースは2万円、ペットフードは1缶98円で、それぞれ従来の価格を3~5割下げたという。

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長