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【時代のリーダー】広田 正・菱食社長

卸近代化のリーダー 商人の礼節に潜む負けじ魂  「業界の自立」掲げ有言実行

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2009年4月17日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1994年11月28日号より

保守的なイメージの強い卸売業界で、経営近代化の先頭を走る。
「礼儀正しさ」と「激しい気性」が同居。
顧客第一主義実現のための物流システム構築に突き進む。
三菱商事の傍系企業からたたき上げて業界のリーダー役に。
徹底した計数管理による「計器飛行」で収益力をつける。

=文中敬称略(田原 真司)

広田 正(ひろた・ただし)氏
1933年2月中国福建省生まれ、61歳。55年3月慶応義塾大学経済学部卒業、北洋商会入社。70年2月取締役商品部長。73年2月常務東京支社長。79年8月菱食が発足、常務に就任。82年3月代表取締役専務。87年3月代表取締役副社長を経て、89年3月社長に就任。ゴルフ、カラオケ、宴会と精力的にこなすが、何事も仕事優先。本来の趣味のいそ釣りは、「忙し過ぎて10年近く行っていない」と頭をかく。陽子夫人との間に1女。(写真:岩本 光弘)

 右利きの人なら、普通、腕時計は左腕に着ける。利き腕にカバンを下げても、時間を確かめられるからである。しかし、右利きの広田正の腕時計はなぜか右腕にある。営業マン時代から30年以上も続いている習慣だ。

 理由は単純である。宴席で時間を知りたい時、相手に悟られぬよう、右手でお酌しながら時計を見るためだ。

 商売柄、取引先との宴席が1晩に2つ3つ重なることも少なくない。そんな時、広田は自分から席を立たない。右手で時間を確かめながら、ちょうどよいころ合にさり気なく都合を切り出す。相手が快く送り出してくれるように「仕向ける」のである。

 今の宴席の相手に不快な思いをさせたくない。しかし、次の宴席の相手も待たせたくない。この矛盾の解決策が、右手の腕時計なのだ。「お客様に嫌な思いをさせない」という、商人としての気遣いが凝縮されている。

顧客第一主義でシステム刷新

 広田が社長を務める総合食品卸・菱食は三菱商事系の会社だ。1979年、商事系の食品卸4社が合併して発足した。広田は商事の出身ではない。大学を卒業後、前身会社の1つの北洋商会に入社。卸売業一筋に歩んできた。

 広田が社長に就任した89年に4126億円(89年12月期)だった菱食の売上高は、92年12月期には5000億円を突破、明治屋を抜き、国分に次ぐ総合食品卸2位に浮上した。バブル崩壊で流通業界全体の業績が落ち込む中、今期は売上高5300億円を見込む。一方、89年12月期に0.38%だった売上高経常利益率は、93年12月期に0.76%に上昇。経常利益率0.5%以下が珍しくない低収益体質の食品卸業界で、トップクラスの収益率になった。

 今年4月、福岡県庄内町で最新鋭の物流センター「九州CLC」が稼働した。大手日用雑貨卸サンビック(福岡市)と共同運営するこのセンターは、仕組みがちょっと変わっている。

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