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高い評価を得るコツ

2009年4月24日(金)

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 私は、メディアでの司会・インタビュアー歴が長い。その“実力”はちょっと横に置かせていただいて、そこで実感してきたことを申し上げると、インタビュアーを唸らせるゲストはなかなかいらっしゃらないということ。

 だが、唸らせる人に巡り会えたら、私の中では感嘆符が飛び、それは仕事の喜びを感じられる一瞬だ。

 本番前に「私はちゃんと喋れるか、自信なくて…」と言うゲストは多い。

 だが結論から言うと、そういう人に限って、「勘弁してください」とこっちが悲鳴を上げたくなるほど話が長いことは普通にある。

 ラジオの30分番組で、1つの質問につき、30分間「一人喋り」をしかねないゲストも珍しくない。他にゲストが数人スタジオにいても、“他の人が全く喋っていない”ことにその人は気づかない。

 インタビュアーの私はそうなると、いかにご機嫌で喋っていらっしゃるゲストの話の腰を折るか、が、腕の見せどころにもなる。

 ある老齢の上品な女性ゲストが、本番前に私に聞いた。
 「『だ・である調』で喋ればいいのですか? 『です・ます調』ですか? 『でございます調』でしょうか?」

 「フツーにいつも通りお喋りください」

 「絶句したままのゲストはいましたか?」

 「かつてそういう方はおひとりもいません」

 「きっとうまく喋れないわ」

 「うまく喋らなくていいです。ありのままお喋りください」

 「喋れるかしら」

 「だって今、喋っていらっしゃるじゃないですか。ほら、私と」

 そう言ってニッコリ微笑んでみせる。

 だが私は経験で知っているのだ。そう言う人に限って、いかにそうではないかを・・・。

 本番が始まると、例に漏れずそのゲストは雄弁だった。しまいには私が他のゲストと喋っている時に、手書きの<喋りたいことリスト>を私に見せ、「これを喋らせろ」と紙を指さし、私に要求してきた。

 私はゲストにはそれぞれ、話す時間のバランスを計っているつもりなのだが、他の人が喋ると、自分が喋る時間を取られているような気になり焦るらしい。

 結果、他人よりも多く喋ることになったゲストが、収録後には必ず言う言葉がある。

 「あーあ、ちっとも喋れなかった」

「遙 洋子の「男の勘違い、女のすれ違い」」のバックナンバー

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「高い評価を得るコツ」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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