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【時代のリーダー】瀬戸 雄三・アサヒビール社長

現場主義に徹した“反骨” 泡と消えぬ夢、世界に託す

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2009年5月7日(木)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1997年6月16日号より

中興の祖、樋口廣太郎会長からトップを継いで5年目を迎えた。
スーパードライに経営資源を集中し、NO.1ブランドに育て上げた。
販売最前線を駆け回り、成功の陰にある「負の遺産」の整理を急ぐ。
いまだ人事権を握る樋口と折り合いをつけつつ、大アサヒビールの復活をめざし、海外市場に夢を託す。

=文中敬称略(斎藤 正一)

 今年に入ってからもアサヒビールの勢いは衰えていない。4月までの出荷数量(課税ベース)は、前年比で14.8%増。宿敵のキリンビールが9%減、サッポロビールも2.9%減と苦戦しているなかで、アサヒの元気の良さは際だっている。

瀬戸 雄三(せと・ゆうぞう)氏
1930年2月  兵庫県生まれ、67歳
53年3月  慶応義塾大学法学部卒業
4月  アサヒビール入社
81年3月  取締役
88年2月  代表取締役専務
92年9月  社長就任
好調な業績を受けて社外での交友関係も徐々に広がっている。松下電器産業社長の森下洋一氏は、「お客様第一主義にたった広い意味での正義感をもった人で、とても親近感をおぼえる」。慶応大学で同級だった東京ドーム社長の林有厚氏は「お互い夫婦で巨人―阪神戦をみていると4回あたりでいなくなる。アサヒビールを売っている売り子さんに『ご苦労様』と声をかけている。彼は、根っからの営業マン」と語る。 (写真:小嶋 三樹)

 4月までの数字を見る限り、基幹商品の「スーパードライ」は、キリンの「ラガー」を520万ケース(1ケースは大瓶20本)上回っている。いまやスーパードライは最も売れているビールである。

 この世の春を謳歌しているかに見えるアサヒにあって、社長の瀬戸雄三は現場に緊張感を強いている。

 5月15日夕、仙台支社を訪れた瀬戸は、開口一番こう言い放った。「売れている今だからこそ、浮かれてはいけない。電話の受け答えはどうか、お客様よりも先に受話器を置くことはないか。もう一度、細かな点に注意してほしい」。この日の瀬戸は、午後1時前に仙台駅に到着後、知事と市長を表敬訪問。酒販店、ホテル合わせて4件のあいさつまわりを終えて支社に飛び込んできた。

月の半分は地方のホテルに宿泊

 とにかく現場をよく回る。1週間のうち東京・吾妻橋の本社にいるのは2日間だけ。社長室の椅子に座るのは4~5時間という。手帳を見ると5月は地方出張が6回、10日間は地方にいて販売の最前線に顔を出している。夏の最盛期を前にした、この6月は出張を8回こなし、15日間は地方のホテルに泊まる。

 奇跡の復活を演じた会長の樋口廣太郎から、社長のバトンを受け継いで今年9月で満5年を迎える。樋口は、シェア9.6%とどん底にあえいでいたアサヒを、社長在任の6年間で24.8%まで押し上げた最大の功労者。ビール業界では誰が後継者になっても、「社長の影は薄くなるに違いない」と半ば確信めいて語られていた。

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