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【時代のリーダー】武田 國男・武田薬品工業社長

不遇ハネ返した創業家の三男坊 強烈な信念で世界トップ10目指す

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2009年5月8日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1997年12月15日号より

医療費抑制の逆風を受けながら業績好調の武田薬品工業。
牽引役は社内改革に大ナタを振るう創業家の三男坊だ。
創業200年を超える伝統にとらわれず、国際化に邁進する。
売り上げ世界10位以内を目標に掲げるが、競争力はまだまだ。
病を克服し、持ち前の剛腕で「第2の創業」を達成できるか。

=文中敬称略(橋本 宗明)

武田 國男(たけだ・くにお)氏
1940年1月兵庫県生まれ、57歳。62年3月甲南大学経済学部経済学科卒業、同年4月武田薬品工業入社。83年8月から86年8月まで米TAP社副社長。87年6月取締役。88年6月国際事業部長。89年6月常務。91年4月医薬事業部長。91年6月専務。92年6月副社長。93年6月社長。
 昨年11月、抗ガン剤によって頭髪の抜けた姿で記者会見を行い、泌尿器ガンの手術を受けたことを明らかにしたが、「体調はすっかりもとに戻った」と元気さをアピールする。「これだけ元気になったらそう簡単には辞められないが、後継者を見つけて、いつどうやってバトンタッチしていくかはこれからの一番大きな仕事だろう」。病気を体験して変わったのは、次の代を少しは意識するようになったことだとか。

 製薬各社が発表した1997年9月中間期決算を見ると、医薬品業界で何が起こっているかがよくわかる。政府の医療費抑制策の影響で、医療用医薬品の国内市場は縮小し始めた。この結果、97年3月期決算では軒並み増収増益だった大手製薬会社でも、この中間期は前期比で減収または減益というところが多い。

 ところが、その逆風下でも依然、増収増益を見込む会社が少なからずある。武田薬品工業、三共、山之内製薬など、輸出売上高を伸ばした会社だ。いずれ日本市場が頭打ちになることを見越して海外に活路を求め、欧米でも通用する薬の開発に力を入れ、販売体制の整備も急いできた。そうした海外展開を進めてきたかどうかが、ここへ来て業績に如実に表れてきた。

 なかでも武田薬品は、海外での販売拠点づくりと、武器になる薬の豊富さでは、他社を1歩も2歩もリードしている。93年に社長に就任して以来、「研究開発型国際企業」を標榜(ひょうぼう)して社内改革に大ナタを振るってきた武田國男の貢献によるところが大きい。

 國男の手腕については、投資家も高く評価している。社長に就く前は1300~1400円前後でうろうろしていた株価も、今年10月には上場来高値を更新して3830円の値をつけた。

 医薬品業界に詳しい証券アナリスト、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券の山本義彦は、「以前はこんな会社には絶対投資すべきでないと言っていたが、今や最も安心して薦められる。ここまで大きく会社を変えたトップは、私の知るところほかにいない」と、賛辞を送る。

 それでも國男は11月10日、前年同期比3.0%の増収、15.7%の経常増益という業績の好調ぶりをアピールする中間決算説明会の席上、アナリストや投資家を前にこう言い放った。「こんな数字、ぜんぜん満足できません」。

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