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【時代のリーダー】奥田 碩・トヨタ自動車社長

非創業家トップ、海外に環境に猛進 「眠れる巨象」を叩き起こせるか

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2009年5月11日(月)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1998年1月5日号より

海外に国内に環境対策にと見違えるほど攻撃的になったトヨタ自動車。
牽引役は3年前に創業家が「強いトヨタ復活」を託した型破り社長だ。
社員をぐいぐい引っ張る姿はサラリーマンとは思えない迫力を持つ。
その行動力を支えるのは、修羅場をくぐった自信と、創業家の信頼だ。
激動の時代に異彩を放つ、ビジョンにまっすぐ突き進む経営者である。

=文中敬称略(山川 龍雄)

奥田 碩(おくだ・ひろし)氏
1932年三重県津市生まれ、65歳。55年一橋大学商学部卒業、旧トヨタ自動車販売入社。79年豪亜部長。82年旧トヨタ自動車工業とトヨタ自販の合併と同時に取締役就任。87年常務、88年専務、92年副社長。95年8月社長就任。
 ゴルフのスコアはかつて80台だったが、社長になってからは調子が悪い。周囲には謙遜もまじって「俺は百獣(110)の王」と言っている。若いころは競馬、マージャンなどに興じた。特にマージャンは無類の強さといわれる。歌が得意でカラオケのレパートリーは広い。読書家で歴史小説や古典をよく読む。 (写真:清水 真帆呂)

 「トヨタ自動車はRV車で出遅れたという批判がありますが」

 「それは事実。マネジメントのミスです。経営者として反省すべきで、坊主になっても足らないのと違う?」

 名古屋弁が少しまじった独特のイントネーションでひとしきり周囲を笑わせた後で、すっと真顔になって解説を始める。RVについて社内でいつ、どんな議論が交わされたのか。なぜ、投入が見送られたのか。灰色の発言は一切しない。180cmの長身は、パーティーなどの席では頭1つ出てしまう。会場を見渡せば、眼鏡の奥の目を細めて、口を少しとがらせながら快活にしゃべる姿がすぐに飛び込んでくる。

 トヨタ自動車の8代目社長、奥田碩(ひろし)はとにかく忙(せわ)しい人だ。飯を食えばだれよりも速く、風呂はカラスの行水。名古屋から東京に向かう新幹線では文庫本を1冊、事もなく読み終えてしまう。ゴルフ場では素振りもせずにさっさと打ち、グリーン上ではピンまで1m近く残しているパートナーに向かって気前よく「オーケー」と言う。

エレベーター内の数秒で書類決裁

 仕事ぶりも豪快だ。稟議書(りんぎしょ)を決裁するスピードは社内で有名になった。いつも開いている社長室のドアをのぞくと「未決箱」には書類が残っていない。最近はまた逸話が加わった。ある幹部がすぐに決裁してほしい書類を携えて、奥田の乗ったエレベーターに飛び込んだ。A案、B案の2通りを示した紙を見せると、さっと目を通して一方の案を採り上げた。さらにアドバイスまでもらったところで、エレベーターのドアが開いた――。

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