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【時代のリーダー】樋口 公啓・東京海上火災保険社長

先頭切って競争を仕掛ける業界リーダー 同業他社や官とのあつれきも辞さず 「カリスマより永続」旨に顧客重視説く

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2009年5月21日(木)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1999年9月27日号より

損保業界の首位企業の社長。その行動力が注目を集めている。
自由化の幕開け早々、自動車保険の新商品を発売したのが端的な例だ。
業界団体のリーダーとしても、自分が正しいと思うことは主張してきた。
発言を支える理念は「顧客の信頼」。社内外にその重要性を説き続ける。
カリスマ性は追求せず、地味でも会社を永続できる経営者を目指す。

=文中敬称略(井上 俊明=編集委員)

樋口 公啓(ひぐち・こうけい)氏
1936年3月生まれ、鳥取県出身、63歳。60年慶応義塾大学経済学部卒業。同年東京海上火災保険入社。同社名古屋支店営業第1部長などを経て、89年取締役自動車営業推進部長。91年常務、95年専務にそれぞれ昇進。96年6月、5人抜きで社長に就任。趣味はゴルフ、囲碁、マージャンなど。ふらりと映画館に入って、ポテトチップスとコーラを片手に画面に見入るのが好き。 (写真:清水 盟貴)

 今年7月19日。東京海上火災保険社長の樋口公啓は、ベトナム北部に広がるデルタ地帯のヴィンカン村にいた。同社が創立120周年記念事業の一環として手がけるマングローブの植樹活動のためだ。今後5年間で合計3000ヘクタール、東京海上の事業活動で1年間に生じるCO2を吸収できるだけのマングローブを植え、地球環境の保護に一役買おうというわけだ。

 40度近い蒸し暑さのなか、村や地元人民委員会の幹部が出席して、オープニングセレモニーや記念碑の除幕式が行われた。そして、いよいよ日本から随行した社員や代理店のボランティアらが、マングローブの苗木を植え込む段になった。

 すると、樋口は自分から率先して、デルタの泥のなかに足を踏み入れていった。時には膝上まで泥につかりながら植林予定地まで足を進め、40cmほどの苗木を何本も泥のなかに植えていく。体中泥だらけになろうがかまわない。山陰育ちで、子供時代、故郷の川に入って魚捕りをして遊んだ経験を持つ樋口は、「泥のなかに入ると気持ちがいい。昔懐かしい気持ちになる」と述懐する。

公約守って新商品を売り出す

 これは樋口の人となりを明瞭に浮き彫りにするエピソードだと言っていい。彼はしばしば周囲の人間が指摘するように、田舎育ちの木訥(ぼくとつ)な印象を与える人物だ。しかし、いったんこうだと決めると周囲の思惑など気にせず、率先垂範して動き出す行動力を持っている。

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