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【時代のリーダー】久夛良木 健・ソニー・コンピュータエンタテインメント社長

プレステ生みの親 批判浴びても我が道行く「はぐれ者」 経営陣に良き理解者得て大輪咲かす

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2009年5月22日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

1999年10月4日号より

ソニーという大企業の中で、社内の批判にもめげず夢を追求した。
その結晶であるプレイステーションは発売後5年で累計6300万台を販売。
2000年3月には「プレステ2」を発売。「2日間で100万台を売る」と言う。
傍若無人という烙印を社内で押されながらも夢を追求し続けられたのは
大賀典雄、丸山茂雄といった理解者が存在したからである。

=文中敬称略(杉山 俊幸)

久夛良木 健(くたらぎ・けん)氏
1950年8月生まれ、東京都出身、49歳。75年電気通信大学電子工学科卒業。同年ソニー入社。液晶テレビなどの開発に従事した後、デジタル信号処理の研究をしたいと自ら申し出て84年に情報処理研究所に入る。91年ビデオディスク事業本部PS(プレイステーションの頭文字)事業室長。93年SCE設立と同時に取締役・開発部長。97年副社長、99年4月に社長に就任。 (写真:村田 和聡)

 ビジネスマンならだれだって将来性があると思える事業、夢を抱ける事業に取り組みたい。しかし、会社組織の中で働くビジネスマンが、その信念を貫き通すことは難しい。

 家庭用ゲーム機「プレイステーション」を手掛けるソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)社長の久夛良木健は、そんな困難な生き方に挑み続けてきた男である。彼はソニーという大企業の中で、同僚や上司から面と向かって露骨な非難を幾度も浴びせられながら、躊躇なく自らの夢の実現に突き進んできた。

 ソニー会長の大賀典雄は久夛良木についてこう言う。「社内で、あっちでぶつかり、こっちで言い争いをして、私が社長の時から何かと物議をかもすことで有名な男だった。ソニーは確かに自由闊達な文化を持ち、新しいアイデアを受け入れるのに寛大な会社だ。とはいえ、しょせんはサラリーマンの集まり。そんな中で、彼の言動は傍若無人だと受け取られてきた」。

 ある上司は久夛良木をこう罵倒したという。「おまえは生意気で近くにいるだけでうっとうしいから、俺のそばに寄るな」。

「ゲーム機なんてうちの仕事じゃない」

 その久夛良木は、ソニーとソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の合弁会社であるSCEを1993年11月に設立する際、中心的な役割を果たし、ソニーに新たなビジネスチャンスをもたらした。ソニー本体の一研究者だったころから夢見ていたプレステを94年12月に発売。99年8月末までに世界で累計6290万台を出荷し、98年度の決算ではソニーの連結営業利益の約40%を稼ぎ出した。

 そして、2000年3月4日には後継機の「プレイステーション2」を発売する。中央演算処理装置(CPU)のデータ転送速度は現行の32ビットから業界最速の128ビットへと高速化。画面の鮮明さや動きの滑らかさの指標となる画像処理能力も、セガ・エンタープライゼスの「ドリームキャスト」の12倍、米シリコングラフィックス(SGI)のワークステーション「オニキス2」の2.5倍だという。

 プレステ2の発売日を発表した翌日の9月14日、ソニー本体の株価は上場来高値をつけた。SCEが来年ソニーの100%子会社になることで、SCEの経営の自由度が下がるのではとの懸念についても、久夛良木は「SCEは何も変わらない。変わるのはソニー本体の方だ」と言ってはばからない。

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