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アラフォーの光と影

子供を持てるのは、どんな女性か

2009年5月29日(金)

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 働くアラフォーの女友達の昨今のあがきを見ていると、身につまされる。

 子供を産むか産まないか。いや、産めるのか産めないのかへの挑戦だ。

 アラフォーでかろうじて結婚できたとしても、既に時間の猶予はない。それがほしい人にとっては、のんびり子作りではなく、早急な対応を迫られる。

 若年結婚では、“子作りに頑張る”は、セックスを指すが、アラフォー婚では、“子作りに頑張る”とは、不妊治療をも指すことになる。

 バリバリキャリアウーマンの40代は、そもそもが頑張り屋さんであることが多い。これまで仕事を頑張って今の地位を築いたと同様、子作りも頑張ったとして、果たして、仕事のように成果がともなうかどうかは、神のみぞ知る、だ。

 高度不妊治療へと駆け込んだ場合、既に職場での高い責任を負うキャリアウーマンにとって、そこに時間を拘束されること自体、相当の苦難が伴うはずだ。

 何の保証も確信もないところにつぎ込む膨大なコストとパワーと時間は、もし結果が伴わなかった場合には、かける言葉もないほど空虚感を呼ぶことだろう。

 私の回りを見渡すだけでも、働く40代女性が、不妊治療という荒波をともに泳いでいる光景はめずらしくない。

 私はある40代友人から、「これあげる」と、排卵日検査キットをもらったことがある。

 「え? あなた不妊治療でこれ必要なんじゃないの?」
 「もうあきらめた。7年もやったから…。あなたも必要な時によかったら使って」

 その友人はすでに40代後半に入っていた。
 ひそかに7年間も努力を続けていたのだ、と、しんみりとその遺品のような検査キットを譲り受けた。

 それはまるで、荒波を泳ぎ疲れ、沈む直前に、隣で泳ぐ人に最後の食料を「これあげる」と渡し、自分は海に沈んでいくような、そんな物悲しさがあった。

 また、ある40代知人は、仕事をいったんは一切辞め、不妊治療に存分に時間を費やした。すると、「働かず、高額な治療費を支払い続けたら、貯金があっという間に底をついた」と言って、仕事に復帰した。

 いずれにせよ、仕事に成功した女性たちにとって、子作りほど難関なものはないのである。

 では、どういう女性だと子供を持てるのか。

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「アラフォーの光と影」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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