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【時代のリーダー】江本 寛治・川崎製鉄社長

NKKとの大合同を構想、鉄鋼再編の風雲児 アンチ新日鉄、アングロサクソン 逆境で培った雑草魂で強者に挑む

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2009年6月3日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2000年12月4日号より

NKKとの事業統合構想を描き、鉄鋼再編劇の主役に。
王者・新日本製鉄への対抗勢力を目指す。
世界経済を支配する英米に反発し、仏企業と提携へ。
根っこにあるのは強者に対する反骨精神だ。
少年期にいじめを跳ね返した体験が原点だという。

=文中敬称略(塩田 宏之=編集委員)

 いじめられっ子だった少年が、勇気を奮ってある決意を実行に移したのは小学6年生の運動会の日だった。

 「やられたら、助太刀してくれよ」

 親友に頼み、いじめの中心にいた子を裏庭に呼び出したのだ。少年は無我夢中でつかみかかった。気がつくと相手は倒れ、戦意を喪失していた。

 弱かった自分に別れを告げた瞬間だった。同時に、“アンチ強者”の反骨精神を胸に秘めた1人の男の誕生でもあった。

 少年の名は江本寛治。鉄鋼再編の核となっている川崎製鉄の社長である。

江本 寛治(えもと・かんじ)氏
1936年1月28日福岡県生まれ、64歳。58年九州大学工学部卒業、川崎製鉄入社。管理職時代は水島製鉄所(岡山県)の製鋼課長、千葉製鉄所の製鋼部長などを歴任し、鉄鋼製品の品質を高める製鋼技術の革新に取り組む。88年取締役、95年から現職。趣味は書道で、雅号は「鉄心」。写真の背景にある書は、夏目漱石著『草枕』の導入部を題材に揮毫したもの。 (写真:清水 盟貴)

 「人間、『長い物には巻かれろ』の方がハッピーなこともある。でも、それだけじゃ、つまらんわ」

 こんな人生観を持つ男が、NKKとの大合同を構想し、鉄鋼業界の盟主、新日本製鉄に挑もうとしている。

 鉄鋼業界の勢力図を見ると、住友金属工業、神戸製鋼所を含む5社が大手だが、国内の粗鋼生産量では新日鉄が他社の2倍以上の規模を誇る。規模の利益がモノを言う素材産業で、この差は大きい。長年、各社の経営は「新日鉄に倣え」に傾きがちだった。

 だが、江本は「新日鉄への対抗勢力が必要」と考え、NKKと組む道に踏み出した。

社風の違いを乗り越える覚悟

 昨年暮れ、「一杯やりませんか」とNKK社長の下垣内(しもがいち)洋一を誘った。

 思いは一致した。今年4月には、製鉄所間で物流、購買、設備補修の3分野に関する協力関係を結ぶ。マスコミも両社の接近ぶりに目を見張った。読売新聞は10月24日の朝刊で、「NKKと川崎製鉄が経営統合に向け、本格的な調整に入った」と報じた。

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