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【時代のリーダー】町田 勝彦・シャープ社長

テレビ革命の伝道師 もう1.5流企業とは言わせない 「独自技術で世界一」の王道突き進む

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2009年6月8日(月)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2001年2月26日号より

「テレビをすべて液晶に変える」と宣言。前人未到の道を突き進む。
「いい製品を出しても買い叩かれる」悔しさが「世界一」目指す原動力だ。
他社にない技術を開発、国内で生産するのが王道との思いは揺るがない。
中興の祖を義理の父に持ち、社長候補の期待を背負ってきた。
もう1.5流企業とは言わせない。若くして逝った妻に贈る誓いの言葉だ。

=文中敬称略(寺山 正一)

 一流と1.5流。電機メーカーの社格に例えれば、全く同じ製品を東京・秋葉原の店頭に置いた途端、後者の製品には赤札(値引きの目玉商品)がつき、前者のそれはショーウインドーの一番いい場所に飾られる。一体何が、この両者を隔てる条件なのだろうか。

 今年の1月11日、年頭の方針説明会に臨むシャープ社長、町田勝彦の手には、画期的な新製品「低温CG-シリコン液晶」の試作版がしっかりと握られていた。ブラウン管を超える高精彩を実現し、消費電力は従来の液晶と比べて80分の1に抑えられる。

 「見てもらえば良さは必ず分かってもらえるはず」。見た目には絵はがきと見分けのつかない美しい小型ディスプレーを前に、町田は「今後、500億円以上の投資をつぎ込んで、2005年にはこの製品を3000億円規模の売り上げに育てたい」と大見得を切った。

「国内カラーテレビすべて液晶に」

町田 勝彦(まちだ・かつひこ)氏
1943年6月22日大阪府生まれ、57歳。66年京都大学農学部卒業後、69年シャープ入社。84年電子機器事業本部テレビ事業部長、87年取締役国内営業本部副本部長、90年常務家電事業統括。92年から98年の専務時代に海外事業本部長、海外統括、家電事業、国内営業などの担当を歴任し、98年6月社長に就任。京大時代はスキー部主将として活躍したスポーツマンでもある。 (写真:村田 和聡)

 まず最初に大きなアドバルーンを揚げる。これは、経営者としての町田が好んで使う手法でもある。1998年6月の就任直後、間髪入れずに打ち出した「2005年までに国内のカラーテレビをすべて液晶に置き換える」との方針も、1インチ1万円を切る価格帯の「アクオス」を投入して以来、にわかに現実味を帯びてきた。

 「それにしても」と周囲の批評家は問いかける。「2005年に300万台の液晶テレビを出荷するというが、この数字は国内シェア25%に匹敵する。他社がどこも本気で追随してこない液晶テレビがそこまで伸びるのか」。

 そんな時、町田の頭には、技術提携を打診するために中国を回っていた1985年前後の苦い思い出がにわかに蘇る。中国側のパートナー候補は、必ずと言っていいほどこう尋ねたものだ。「ところで、シャープは肝心のブラウン管を自社生産していないんですよね。キーデバイスを手がけていないのに、いい製品ができるんですか」。

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