• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【時代のリーダー】岩田 彰一郎・アスクル社長

文具流通を変えEコマース時代を先取り 愚直で熱い「顧客第一主義」の教祖 原点に返りつつ永続する組織作りへ

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年6月5日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2001年1月22日号より

オフィス用品通販のアスクルを率い、文具流通に風穴を開けた。
商品開発を通じて骨の髄まで染み込んだ「顧客志向」を原動力に、
理想実現を阻む壁に愚直なまでの純粋さでぶつかってきた。
明治の豪商に連なる生家は時代の変化の中で衰退の道を歩んだ。
世の中に必要とされ続ける企業組織作りに挑む。

=文中敬称略(三橋 英之)

 2001年1月4日。アスクル社員は21世紀の仕事始めを新しいオフィスで迎えた。東京・江東区辰巳にある同社の物流センターの5階部分を改築したオフィスの床面積は1000坪(約3300m2)。窓からは東京湾を望み、空調用のパイプが這う高い天井が倉庫の名残をとどめる。体育館を思わせる広いフロアには全長50mのブリッジが架けられ、オフィス全体を俯瞰できる。

新オフィスの核はコールセンター

 これまでアスクルは、親会社であるプラス(東京・文京区)の本社ビルの2~4階をオフィスとして使っていた。さほど広くない3つのフロアに約500人のスタッフがスシ詰めになり、机の間を縫って歩くだけで一苦労だった。喧噪に包まれたオフィスは急成長企業特有の熱気に溢れていたが、さすがに狭くなり過ぎていた。

 企業が立派な本社を構えた途端、それまでの活力を失い、沈滞してしまうのは世間によくある話。アスクル社長の岩田彰一郎はそんな愚を犯す代わりに、新オフィスによって会社の原点を再確認しようとした。

岩田 彰一郎(いわた・しょういちろう)氏
1950年8月大阪府生まれ。73年3月慶応義塾大学商学部を卒業後、ライオン油脂(現ライオン)入社、営業を経て商品開発に携わる。86年3月プラスに入社、文具事業本部副本部長などを務め、主として文具の商品開発を担当する。92年5月アスクル事業推進室長、95年11月アスクル事業部長を経て、97 年5月プラスがアスクル事業を独立させたのに伴いアスクル社長に就任した。 (写真:原川 満)

 フロア中心部に丸く置かれたコールセンターは、アスクルが顧客の声を何より優先する企業であることを物語る。120人の電話オペレーターが顧客からの問い合わせやクレームに答える声は低いさざ波となって、周囲で働く他の社員の耳に達する。すべての社員にいつも隣に顧客がいる気持ちで働いてもらうための工夫である。

 フロア全体を見渡せるブリッジは、アスクルに商品を卸すサプライヤー企業などパートナー向けの演出だ。顧客の声を中心に回るビジネスの全貌を目に見える「形」で実感してもらいたいという願いが込められている。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師