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【時代のリーダー】矢野 博丈・大創産業社長

100円ショップのイノベーター 溢れるサービス精神と強固な闘争心 自ら危機感をあおりつつ走り続ける

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2009年6月11日(木)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2001年7月9日号より

「100円ショップ」で2000億円売り上げ、時代の寵児に躍り出た。
成功の裏には、数々の挫折と、決して油断しない危機感がある。
徹底した顧客志向を貫き、取引先にも自分にも厳しさを求める。
「いつ潰れるかわからん」と言いながら、海外にも進出した。
攻撃力と優しさを併せ持つ「人間力」こそが強さの本質だ。

=文中敬称略(広野 彩子)

 日用品や雑貨をすべて100円で売る100円ショップは今や街角でお馴染みの存在だ。この100円ショップの開拓者が大創産業社長の矢野博丈(58歳)である。

矢野 博丈(やの・ひろたけ)氏
1943年広島県生まれ、58歳。66年、中央大学理工学部土木工学科(夜間部)卒業。72年、大創産業の前身で、雑貨の100円均一移動販売の「矢野商店」を夫婦で創業。77年、大創産業設立。87年、「100円SHOPダイソー」の1号店誕生。91年、直営1号店の高松店オープン。99年、年商 1000億円突破。2000年、資本金を9億円に増資、年商2000億円突破。 (写真:中尾 伸一)

 たかが100円と侮ってはいけない。「ザ・100円SHOPダイソー」は全国に2000店を展開、2001年3月期の売上高は2020億円にもなる。週末ともなれば、1日の売上高が300万円を超す店も珍しくない。矢野は今やデフレ時代の寵児である。しかしどんなに売り上げが伸びても、矢野には息つく暇がない。むしろ昔以上に、「この会社、いつ潰れるか分からん」と真顔で周囲に言い続けている。

 大創産業では、国際会計基準にのっとった財務体制を数年前から敷いている。いつでも東証1部上場ができる態勢は整えてある。上場しないのは、メリットがないからだ。銀行からの借り入れと預貯金を相殺すると、ほぼプラスマイナスゼロ。商品の発注は数億個単位と大量だが、運転資金には余裕がある。大創産業は実質的にはほぼ無借金経営なのだ。それでも何かに追い立てられているような矢野の危機感は消えない。

「転職9回、夜逃げ同然1回、火事1回」

 まるで明日の運転資金を心配する弱小企業の経営者のようにせかせかと歩いては、思いついたように突然立ち上がり、あれこれ質問したり指示を出したりする。こちらが反応する暇もないほどのスピードで、駄洒落や冗談を飛ばす。矢野の周りは、時間が倍の速さで流れているようだ。

 ここに至るまで「転職9回、夜逃げ同然1回、火事1回」という波乱の人生を送ってきた矢野は常人の何倍もの苦労をしてきたのだろうが、今は自らの過去の体験を話すことを好まない。

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