• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【時代のリーダー】大星 公二・NTTドコモ会長

売上高世界一の携帯電話会社を育てた 「iモード」大ヒット演出した中興の祖 独り勝ちの裏で大企業病の危機感も

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年6月9日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2001年6月4日号より

音声だけでは限界とiモード開発を決断、ドコモ独走の礎を築いた。
競争こそ企業活力の源泉というポリシーで、NTTの殻を破った。
顧客志向、脱・自前主義を掲げ、ドコモの経営を改革した。
直言貫く性格で、NTT時代は何度も出世が遅れた。
自らが導いたiモードで、大企業意識が出始めた社風に警鐘を鳴らす。

=文中敬称略(真弓 重孝)

 連休が明けたばかりの5月のある金曜日。NTTドコモ会長の大星公二は、JR代々木駅の目と鼻の先にあるNTTドコモの販売代理店、「ドコモショップ代々木店」に足を運んだ。背が高く、がっしりとした体躯。目鼻立ちのはっきりした顔は人目を引く。

 昼休みが一段落した時間にもかかわらず、ショップは背広姿のサラリーマンや浪人生風の若者がそこここに見受けられる。お目当ては、最新型のiモード対応機種だ。鎖につながれたデモ機を手にして、感触を試している。

大星 公二(おおぼし・こうじ)氏
1932年4月7日札幌市生まれ、69歳。57年東京大学法学部卒業後、日本電信電話公社(現NTT)入社、88年NTT取締役経営企画本部長、90年同常務企業通信システム本部長、92年NTT移動通信網(NTTドコモ)社長、98年同会長、現在に至る。学生時代は全都道府県を旅行したように、今もぶらり出かける外出好き。 (写真:清水 盟貴)

 大星は販売店の店長に軽く会釈すると、声を潜めるようにして話し出した。

 「SO503i(ソニー製の新型携帯電話機)に不具合が生じて回収することになった連絡は、もう店に届いている?」

 その日、ドコモはiモードの新サービスに対応したSO503iにソフトウエアの不具合が生じたため42万台回収することを明らかにしていた。

 まだ連絡が来ていない旨を店長が伝えると、「そうか、そういう大事な話は、真っ先に販売の一線に伝わるようにしないといけないな。お客さまとの大事な接点なのだから」。

 遠慮がちにうなずく店長に柔らかい笑みを浮かべると、今度は、販売員の腕章をつけた女性店員に目を向け、口を開いた。

 「ところで、iモードは今も売れているの?」

 新規のお客の9割以上がiモード対応の機種を選ぶという話を聞くと、「そうか」と答え、心配と安心が交差したような安堵の表情を見せた。それはまるで、子供を見る父親の姿を思わせる。

 それもそのはず、大星は、iモード“生みの親”なのだ。

社内の反対を強引に押し切る

 大星は、1992年、NTT常務からドコモ社長に就任した。当時のドコモはNTTから切り離されたばかり。100億円の赤字を抱えていたが、大星の社長在任中にドコモの業績は大幅に向上、退任時の98年3月期は3700億円の連結営業利益を計上するまで成長した。いわば大星はドコモの中興の祖だ。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官