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【時代のリーダー】永山 治・中外製薬社長

賭けに出た製薬界の貴公子

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2009年6月23日(火)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2002年9月9日号より

創業家の娘婿だが、育ちの良さから「製薬業界のプリンス」と呼ばれる。
スイス大手製薬会社ロシュの傘下入りという大きな賭けに打って出た。
かつて外資との合併を成し遂げた亡き父の姿を追う挑戦にも見える。

=文中敬称略(久川 桃子)

 製薬業界国内10位の中外製薬が今年10月、5位メーカーとして生まれ変わる。昨年12月にスイス大手製薬会社ロシュの傘下入りを発表。ロシュの完全子会社である日本ロシュとの合併まで1カ月足らずに迫っている。

 中堅医薬メーカーが半ば救済される形で外資系に買収された例はあるものの、大手の一角を担い、利益も確保してきた製薬会社が、自ら外資系の傘下に入る道を選択したというニュースは、業界に大きな衝撃を与えた。日本製薬工業協会会長という、いわば業界を代表する立場にありながら、中外製薬社長の永山治は「国体よりもオリンピックで競技したい」と、業界の常識を覆すような決断を下した。

永山 治(ながやま・おさむ)氏
1947年、東京都生まれ。55歳。71年、慶応義塾大学商学部卒、日本長期信用銀行入行。78年、上野公夫・中外製薬名誉会長の娘婿として中外製薬入社。92年、社長就任。昨年12月、スイス系大手製薬会社ロシュの傘下入りを決定。今年10月、日本ロシュと合併する。98年から日本製薬工業協会会長を務める。

 豪快に振る舞い、その場にいる人を圧倒するようなカリスマ性は、永山にはない。むしろ淡々と話し、会った瞬間の印象は必ずしも強くない。しかし、話すうちに少しずつ、普通の人とは違う育ちの良さを感じさせるようになる。それゆえ永山は「製薬業界のプリンス」と呼ばれる。

 永山の醸し出す雰囲気は中外創業家一族の娘婿だからではなく、実父・永山時雄の血を受け継いだものだ。時雄は旧通産省で初代官房長を務め、その後、旧昭和石油に転じ、1985年、シェル石油との合併を成し遂げた人物である。合併後も91年まで昭和シェル石油で代表権のある会長として実権を握り続け、「永山天皇」とまで言われた。父が石油業界なら、息子は製薬業界で国内企業と外資系企業の合併を実現させようとしている。時雄は99年に他界したが、「生きていれば、父の意見を聞きたかった」と永山は話す。

義父は日銀出身、同じ娘婿

 永山が高校生の頃から、父の時雄はシェル石油の外国人役員らとの会食に同席するよう命じた。「英語が自由に話せるわけでもなかったし、正直なところ逃げ出したかった」と、永山は当時を述懐する。しかし、この時の体験が永山の国際感覚の源泉になっていると言っても過言ではない。

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