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【時代のリーダー】木村 皓一・三起商行(ミキハウス)社長

社員と子供に夢着せる“親父”

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2009年6月25日(木)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2003年4月14日号より

「夢を持て。応援するから」と、社員にも子供にも呼びかける。
治らないと診断された右足をリハビリした経験が大きな自信になった。
高級子供服ブランドを確立した今でも、飾らない“親父”であり続ける。

=文中敬称略(大屋 奈緒子)

 2002年12月に東京武道館で行われた全日本卓球選手権。小西杏とペアを組んだ“天才卓球少女”福原愛は、女子ダブルスで史上最年少での優勝を果たし、話題を呼んだ。男子シングルス優勝の松下浩二、女子シングルス準優勝の藤沼亜衣。この4人はいずれも「ミキハウス」ブランドの子供服を製造・販売する三起商行(大阪府八尾市)のスポーツクラブに所属する。中学生の福原とプロの松下を除いた2人は同社の社員として卓球に専念している。彼らのようなスポーツ社員は約100人、従業員の10人に1人の割合だ。

木村 皓一(きむら・こういち)氏
1945年2月、滋賀県彦根市生まれ、58歳。63年関西大学経済学部に入学するが、2年生の時に中退し、野村証券に入社。68年に同社を退社し、父の経営する婦人服メーカー「浪速ドレス」に入社。71年に同社を退社し、三起産業を創業。78年に三起商行を設立。現在は海外子会社を含むグループ会社10社を率いる。

 「テニスの子はどっか行ってるなあ。水泳の子なんかずっと海外で最近見てないわ」。創業社長の木村皓一はさらりと言う。この余裕も、2002年8月期のグループの売上高408億円、経常利益18億円と、強い経営基盤があってこそだ。

 企業がスポンサーになるのは普通、広告宣伝が狙いだろう。企業とは利潤を追求するものという常識で考えれば、確かにそうだ。だが、ミキハウススポーツクラブの種目を見ると首を傾げたくなる。ソフトボール、柔道、陸上、水泳、アーチェリー…。こういっては失礼だが、宣伝効果の期待しにくいスポーツばかりだ。

 「自分の夢に向かって集中できる人がいると、会社の価値は高まる」。そう考えるから、無鉄砲とも思える提案を木村は待っている。手を挙げたら応援すると社員に常々言っている。

金儲けと夢は別

 「半年間、ずうっと小学校を講演して歩いているやつもおるんや」。木村はうれしそうに単行本を見せる。入社4年目の1995年に4年3カ月の有給休暇を認められて、長年の夢だった自転車での世界一周を実現させた社員、坂本達がその旅を綴ったものだ。2000年1月に職場復帰した彼は、体験談を全国の小学校で話すために、2002年5~12月にかけて、北海道から沖縄までを自転車で縦断した。

 「タツ、子供に夢を持たせる話をしてやってくれ。金儲けと夢与えるのは別やで」。彼がミキハウスの“親父”と慕っている木村のこの信念が、坂本の活動の何よりの支えだと言う。

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