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【時代のリーダー】中本 利夫・ウッドワン(旧住建産業)会長

ゴッホの裏に先読み経営

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2009年6月26日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2003年4月21日号より

ゴッホの絵画を落札し、全国に名を轟かせた絵画収集家。
建材メーカーを父と創業、1部上場企業にまで育てた。
企業経営も絵画収集も、運に任せない先見の明を身上とする。

=文中敬称略(廣松 隆志)

中本 利夫(なかもと・としお)氏
1929年5月広島県生まれ、73歳。47年、旧制山陽中学校卒業。47年、山口経済専門学校(現山口大学)中退。47年9月、中本材木店入社。52年4月、中本林業(現ウッドワン)設立、専務就任。77年2月、住建産業(現ウッドワン)社長。96年9月、近代日本絵画など約800点を展示する住建美術館(現ウッドワン美術館)を開設。2001年6月、会長就任。右は岸田劉生作「毛糸肩掛せる麗子肖像」 (写真:佐々木義輝)

 ここ15年余りで、ゴッホの絵画が日本を騒然とさせたことが3回ある。まず、1987年に安田火災海上保険(現損害保険ジャパン)が約53億円で「ひまわり」を落札、次いで90年に大昭和製紙(現日本製紙)の名誉会長だった故斉藤了英が「医師ガシェの肖像」を史上最高値の約125億円で落札。バブル経済の始まりと絶頂を示す格好の話題として大きく報道された。

 3回目は今年2月。多くのメディアは、ゴッホの絵画が落札されたニュースを集中的に報道した。「農婦」と題した絵画の落札額は6600万円と過去2回とは比べものにならない。しかし、作者不肖で1万~2万円と見積もられていた絵画がオークション直前にゴッホの作品と判明、落札額も跳ね上がるというドラマが話題を集めた。

落札後の大騒動も予想の範疇

 話題のゴッホを落札し、一躍時の人となったのは、中本利夫。広島県にある美術館の理事長と報じられた。もう1つの顔は、東京証券取引所1部上場の建材メーカー、ウッドワン(旧住建産業)の会長だ。中本が理事長を務めるウッドワン美術館は、96年にウッドワンの資金提供により設立された。

 「もはやニュースじゃない。こうなるとショーだよ」

 73歳の年齢を思わせないがっしりした体躯に人なつっこい笑顔。中本は、ゴッホ落札後に相次いだ取材依頼ラッシュを広島なまりでこう言う。しかし、この言葉を額面通りに受け止めてしまうと、平成不況の真っ只中で注目のゴッホを落札した中本の人物像を見誤る。実は、ゴッホ落札後の大騒動も中本にはお見通しだった節がある。

 「安田火災の100分の1、斉藤さんの200分の1という安いコストで同じだけの広告効果を手に入れた」

 中本の絵画収集で10年近く指南役を務めてきた足立眞一は、ゴッホ落札をこう分析する。足立は、ウッドワンの幹事証券会社、和光証券(現新光証券)で常任顧問を務めていた90年代初頭から中本と深く交わってきた。一緒に東京・銀座の画廊を巡り、オークションにも並んで参加してきた仲だ。経営者としての中本、絵画収集家としての中本の両面を見てきた。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授