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【時代のリーダー】野田 順弘・オービック会長

超家族主義で無傷の成長

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2009年7月2日(木)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2005年8月1日号より

システム構築で中小企業のIT(情報技術)を支えてきた。
ITバブル崩壊で低迷するコンピューター大手を尻目に増収増益を続ける。
社員を「ウチの子」と呼ぶ超家族主義が、足腰の強い組織を育てた。

=文中敬称略(大西 康之)

 「君、彼女はおるんか」

 「はあ、一応」

 「彼女は君のどこにホレとるんや?」

 「ええっ?」

 東京・京橋のオービック本社ビル。4月に開いた新卒採用の最終面接で、会長の野田順弘はいつものように学生に奔放な質問を飛ばした。

野田 順弘(のだ・まさひろ)氏
1938年奈良県生まれ、66歳。57年、近畿日本鉄道百貨店部に入社。在職中に夜間で関西大学経済学部に通い61年に卒業。62年、会計機輸入販売の東京オフィスマシンに入社。68年、大阪ビジネスカンパニーを設立して社長に就任。74年、オービックに社名変更。2003年から会長。(写真:都築雅人)

 今春、面接したのは約250人。1人当たり20~30分かかるから、面接時間は優に100時間を超える。野田は1968年の創業以来、ずっと自分で最終面接を担当してきた。

 「今の子は賢いから、普通の質問をしたら、マニュアル通り答えよる。想定外の質問で崩さないと、本音が見えませんなあ」。66歳の野田は20代前半の学生に1人ずつ真剣勝負を挑み、今年は122人を選んだ。

 「春先は忙しい時期やから、面接にこれだけの時間を割くと、さすがに頭がボーッとしてくる。でもこれだけは手を抜きません」。東京証券取引所第1部上場企業で、会長が新卒者全員を最終面接する会社は珍しい。

 だが「土地や株の資産を増やしても、ちっともおもろいことはない。いい人材を採って、足腰を鍛えて、会社の無形財産を増やすのが、経営の醍醐味です。ウチの夫婦は子供がおりませんから、社員が子供みたいなもんですわ」。そう言って野田は相好を崩す。

 オービックは企業向けに会計、生産管理、給与計算などのシステムを開発するシステムインテグレーターだ。富士通、NECといった大手が不得手な中小企業を中心に、全国に1万社以上の顧客を抱えている。

利益率27%で成長続ける

 2000年のIT(情報技術)バブル崩壊を挟んで過去10年、オービックは2002年度に小さな減益を経験しただけで、ほとんど無傷の成長を続けている。2005年3月期の売上高(約449億円)に対する営業利益率は27%で、1ケタ前半のIT大手をはるかに引き離した。この10年ずっとこの水準を維持しているのだから、浮き沈みの激しいIT業界では、奇跡的な安定感と言える。

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