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【時代のリーダー】草刈 隆郎・日本郵船会長

政官の悪弊にタックル

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2009年7月3日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2005年10月3日号より

海運最大手の舵取りに加え、小泉首相が進める規制改革の牽引役も担う。
持ち前の強いリーダーシップと行動力で、政治と官僚の悪弊をぶち壊す。
野武士の風貌を持つ気配りの男が歩んできたタックル人生とは…。

=文中敬称略(宮東 治彦)

 「あれは一体何なんだ。紙芝居を見せてもらってもしょうがないよな」

 自民党が圧勝した衆院議員総選挙。選挙前に、民主党の「マニフェスト(政権公約)」を見た日本郵船会長の草刈隆郎は、思わず本音を漏らした。

 10兆円の歳出削減の具体策がない。労組の支持を仰ぐ党が、小さな政府を目指して本当に改革できるのか…。

草刈 隆郎(くさかり・たかお)氏
1940年3月東京都生まれ。65歳。64年に慶応義塾大学経済学部を卒業し、同年日本郵船に入社。94年取締役、99年専務を経て、99年8月、河村健太郎前社長の急逝で社長に就任。2004年6月から代表取締役会長。同年、日本経済団体連合会副会長と、政府の「規制改革・民間開放推進会議」委員に就任。趣味はラグビーと読書。(写真:陶山勉)

 草刈が怒りを覚えたのは訳がある。

 「マニフェスト」の語源は「神様に対する告白」を意味する神聖なもの。さらに、草刈が身を置く海運業界で「積荷目録」を指す用語でもある。「虚偽の申請をすれば厳罰に処される。その言葉を、軽々に使ってほしくない」。

 1年半前の2004年4月。草刈は首相の小泉純一郎が旗を振る規制改革・民間開放推進会議の委員に選ばれた。改革派の大物経営者はいないか。官邸の指示を受け、日本経済団体連合会副会長として、満を持しての抜擢だった。

 「大任とは思ったが、やるからにはとことんやる」。そんな草刈の意志の強さを表すエピソードがある。

 委員就任の直前。永田町には怪文書とともにある噂が流れた。「宮内降ろし」――。改革の急先鋒である議長の宮内義彦(オリックス会長)を嫌った自民党の抵抗勢力が、宮内の代わりに草刈を担ぎ出した、というものだ。結局、宮内は続投し、草刈は中核委員4人の1人にとどまったが、後日その噂を聞いた草刈は周囲にこう漏らした。

 「俺は自民党の犬じゃねえ」

 有言実行を重んじ、改革にひた走る。彼を貫くものは、常に問題意識を持ち、あるべき姿に突き進む強い信念だ。議長の宮内はこう話す。「エネルギーがあり、極めて真っすぐな人。本当に強力な援軍が来た」。

厚生労働省と真っ向勝負

 昨年、草刈は医療改革に取り組んだ。保険が利く診療と、保険外の自由診療を併用する「混合診療」の実現だ。現状では原則禁止で、保険外の薬や治療法を1つでも使うと、通常は保険が利くものも全額自己負担になる。

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