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【時代のリーダー】細谷 英二・りそなホールディングス会長

国鉄発「心の経営改革」へ

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2009年7月1日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2004年12月20日・27日号より

経営危機に陥ったりそなに移って1年半。改革の成果が見えてきた。
旧国鉄時代に味わった修羅場での議論が、銀行再建に生きる。
改革は人の意識から…この信念は揺るがない。

=文中敬称略(編集委員 村上 富美)

細谷 英二(ほそや・えいじ)氏
1945年2月、熊本県生まれ。59歳。68年東京大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。民営化後の東日本旅客鉄道(JR東日本)では副社長兼事業創造本部長を務める。2003年6月りそなホールディングス会長に就任。2002年4月から経済同友会副代表幹事を務める。(写真:村田和聡)

 熊本弁がかすかに残る朴訥とした語り口、細身で小柄な体。2003年6月、東日本旅客鉄道(JR東日本)副社長だった細谷英二が、りそなホールディングスの会長に就任した時、多くの人が、鉄道会社の役員が銀行のトップに転じると聞いて驚いた。細谷が国鉄改革に貢献した1人と聞いても、「だからといって銀行の再建ができるかどうか」といぶかる向きが多かった。

 だが、その一方で細谷の歩んできた道のりを知る人からは「りそなは面白い銀行に生まれ変わるかもしれない」というつぶやきが漏れた。外柔内剛。こんな言葉を思わず当てはめてみたくなるのが、細谷という人物である。

 JR時代の細谷といえば、大量輸送の鉄道事業に顧客管理の発想を持ち込んでクレジットカードの「ビューカード」の事業を始めたり、駅の中に「ユニクロ」や「無印良品」といった流行の店を入れるなど、次々と新規事業を起こし、鉄道業を大きく変革させた。

 JR東日本の後輩で常務の冨田哲郎は「今になって考えれば当たり前の事業だが、10年、15年前に先を読んで手を打っていた」と語る。これからは環境に対する姿勢が問われる、と植樹の必要性を訴えたのも細谷だった。

 細谷とともにJR東日本のサービス改革に取り組んだ江上節子フロンティアサービス研究所長は彼の仕事ぶりを「着眼大局、着手小局」と例える。

 細谷に言わせると、事業を考える場合、まず現実を直視して、問題をつかむ。そのうえで議論を尽くして「あるべき姿」を描き、次に何をすべきか、探る。経験や感覚に頼らず、あくまで「論理」で戦略を考えるのだという。

 会長に就任したのは58歳の時。何もりそなという火中の栗を拾わなくても、そのままJR東日本に残れば、最大手の子会社、東日本キヨスクの社長というポストが用意されていた。にもかかわらず、細谷はリスクの大きい改革に挑む道を選んだ。

 「常日頃から、若い人に、他流試合で通用する人材になれ、と言ってきた。自分が率先垂範しなければ、私の哲学に反する」。誠実を旨とする、細谷らしい選択だった。

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