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【時代のリーダー】高山 外志夫・カネボウ化粧品会長

花王から名門復活へ登板

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2009年7月10日(金)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2006年8月28日号より

花王が4000億円も注いで買収したカネボウ化粧品に幹部として赴く。
一度は断られた相手だけに社内の融和、ブランド強化と課題は多い。
海外法人や販売会社で苦境を乗り越えた手腕で名門復活に挑む。

=文中敬称略(飯泉 梓)

高山 外志夫(たかやま・としお)氏
1945年3月生まれ、61歳。67年東北大学卒業後、花王石鹸(現・花王)入社。80年から87年までシンガポールとマレーシアの現地法人社長、92年から95年までフィリピン法人副社長を歴任。帰国後は中部花王販売社長や花王化粧品販売社長など日用品、化粧品の販売の第一線で指揮を執った。2004年に花王取締役。2006年1月に花王と兼務のままカネボウ化粧品会長に就任。 (写真:都築 雅人)

 「最近はお客さんの入りはどう」

 都内近郊のある化粧品専門店。カネボウの化粧品を前に、顧客としては似つかわしくない男性が熱心に美容部員と話をしている。実はこの男性は、花王の取締役。同時にカネボウ化粧品の会長でもある高山外志夫である。

 花王の役員がカネボウ幹部も兼務して販売店に出向く。こんな現象が起きるのは、今年2月に花王がカネボウ化粧品(本社東京、売上高約2000億円、社員約1万人)を約4000億円で買収したためだ。

 カネボウ買収は、花王の「悲願」。花王・カネボウ連合の誕生で、花王グループの売上高は2007年3月期に1兆円を突破する。「ソフィーナ」ブランドの花王に「T’ESTIMO」や「ALLIE」ブランドで知られるカネボウが加われば化粧品市場のシェアは跳ね上がり、資生堂への強い対抗馬となる。

 悲願であるのは、それだけではない。花王はこの買収に多くの苦労をした。

 創業から120年の歴史を誇る名門カネボウだが、営業弱体化で債務超過に陥った。そこへ花王が化粧品事業買収に乗り出したのが2004年。一度、話は決まりかけたが、社内で「社風が違う」といった意見が出て土壇場で撤回。結局、カネボウは産業再生機構に送られる。交渉が流れた当時、花王社長の後藤卓也(現会長)は「世間の常識で、これが通じるのか」とカネボウ経営陣を痛烈に批判した。

 その後、カネボウでは粉飾決算が発覚、旧経営陣が逮捕という不祥事が続く。動乱の中で化粧品事業は分社化され、カネボウ化粧品が誕生する。そして再生機構による支援が終了に近づいた2005年、カネボウ化粧品の売却先として再び登場したのが花王だった。

 花王によるカネボウ化粧品の買収は、拡大路線であるとともに、一度は嫌われた相手と組み直すという骨の折れる作業でもある。

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