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【時代のリーダー】浦野 光人・ニチレイ社長

会社を変えた“CIO社長”

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2009年7月22日(水)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2007年1月22日号より

情報システムの開発を経験、「社長こそCIO(最高情報責任者)」が持論。
53歳で社長に就任、分社化と情報化をテコに、経営危機を乗り切った。
「旺盛な好奇心と論理思考で新事業を創ろう」と成長へ舵を取る。

=文中敬称略(谷島 宣之)

 「『IT(情報技術)の投資効果を説明せよ』と、社内のIT担当者に問う経営者がおられますが、私に言わせれば間違っています。IT投資の効果を出すのは経営者の仕事。代表取締役社長がCIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー=最高情報責任者)にならないとダメなのです」

浦野 光人(うらの・みつど)氏
1948年生まれ。71年横浜市立大学文理学部経済地理学科卒業。同年日本冷蔵(現ニチレイ)へ入社。84年8月日本低温流通へ出向、89年10月復職。 95年低温物流企画部長。96年情報システム部長。97年経営企画部長。99年取締役。2001年6月から現職。2005年4月持ち株会社体制移行に伴い、ニチレイフーズ代表取締役社長を兼務。
創立60周年を記念して作った世界地図を前に (写真:新関 雅士)

 多くの経営者を悩ます「ITの投資効果問題」に関し、ニチレイ社長の浦野光人は持論を明快に語る。一見すると大学教授風で、「俺が俺が」という押し出しはない浦野だが、何を語らせても歯切れがいい。ITの話になると、その切れ味はひときわ冴える。

 冷凍食品、水産、物流・倉庫事業を手がけるニチレイはどちらかと言えば地味な企業だが、相当なIT先進企業である。その立役者が“CIO社長”を自任する浦野だ。通常、CIOと言えば、情報システムやコンピューターの業務を管轄する役員を指すが、浦野の考えは一線を画している。

 ニチレイの社員や役員は、グループウエアと呼ばれる情報共有ソフトを例外なく使いこなす。例えば、役員会の議事進行をいち早く電子化した。グループウエアを使って役員会にかかる議案を事前に役員に送付、役員が案件への賛否をグループウエアから投票できる。同社がグループウエアを全社に導入し、パソコンの 1人1台体制を敷いたのは1996年、国内では最も早かった。これを主導したのが浦野である。

 96年4月から、浦野は1年間だけ情報システム部長を務めた。直前まで物流・倉庫事業を担当していた浦野が、「徹底した情報共有とコラボレーション(共同作業)のためにグループウエアという道具を入れたい」と経営陣に進言。「それなら、おまえが推進役をやれ」と命じられ、グループウエア導入の旗を振った。

 浦野は「これは情報の革命だ。反革命は許さない」と宣言、まず経営陣から利用させた。経営陣が使わない道具なら社員も本気で使わないからだ。グループウエアとして、ロータス・デベロップメント(現IBM)の「ノーツ」を選定。ノーツによる“役員会の電子化”は役員全員に使わせる策だった。半年かけて役員が全員使うことを確認、全社員にノーツを展開した。

経営危機に“情報革命”

 浦野はいわゆる“IT好き”とは違う。「経営や業務を変えたいという狙いが先にあって、それを進める道具として情報システムを選んだだけ。コンピューターありきで物事を進めてきたわけではない」と念を押す。「ITは経営の構造改革の単なる手段」と割り切っており、これが「社長がCIOたるべし」という持論につながる。

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