• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【時代のリーダー】三村 明夫・新日本製鉄社長

和して同ぜず、鋼の意志

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年7月29日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2007年10月15日号より

アルセロール・ミタルの誕生を機に大再編の時代へと突入した鉄鋼業界。
新日鉄社長の三村明夫は、そんな時代が呼び寄せたリーダーと言われる。
強大なライバルと丁々発止で渡り合う国際派経営者の素顔とは。

=文中敬称略(西頭 恒明、坂田 亮太郎)

三村 明夫(みむら・あきお)氏
1940年群馬県生まれ、66歳。63年東京大学経済学部卒業後、富士製鉄(現新日本製鉄)に入社。72年ハーバード大学大学院ビジネススクール卒業。89年6月自動車鋼板販売部長。2000年4月代表取締役副社長。2003年4月に社長就任。(写真:清水 盟貴)

 今年3月25日、インドの首都ニューデリーで開催された国際鉄鋼協会(IISI)の理事会。主要な鉄鋼メーカーのトップが世界各地から集う会議のさなか、2人の“主役”がこっそり会場を抜け出した。

 1人は敵対的買収でアルセロールを手中に納めたアルセロール・ミタル会長のミタル。もう1人が新日鉄社長の三村明夫だった。

 ニューデリー市内にあるミタルの別荘で世界1、2位のトップが極秘に会談したのは、もちろん単に親睦を深めるためではない。

 ミタルに買収されたアルセロールには、新日鉄の“虎の子”の技術が供与されていた。自動車のボディーなどに使われる高張力鋼板「ハイテン」の製造技術だ。その技術が合併新会社のアルセロール・ミタルに流出すれば、新日鉄にとって重大な危機となる。

 新日鉄はミタルが米国で傘下に収めた鉄鋼メーカーとも以前から合弁事業を手がけてきた。アルセロール・ミタルの誕生後、これらの提携関係をどう維持するかについて話し合う必要があった。

 会談でミタルは、欧州市場だけという条件だったハイテン技術の供与を「米国を含む全世界に広げてほしい」と三村に迫った。新日鉄にすれば、競争力の源である技術をなし崩しに譲り渡すわけにはいかない。

 「我々は長い時間をかけて開発した独自技術を重視している。その価値を理解せず、カネで簡単に手に入れようとする相手とは組めない」

 三村は提携破棄も辞さずの態度で交渉に臨んだ。

「理は自分に」と信念貫く

 一触即発となりかねないトップ同士のやり取り。会談に同席していた新日鉄の執行役員、樋口眞哉は2人の表情を見て驚いたという。攻めているはずのミタルの方が緊張し、三村はむしろリラックスしているように見えたのだ。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授