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【時代のリーダー】松井 忠三・良品計画会長

V字回復へ柔和な剛腕

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2009年8月3日(月)

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先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

* * *

2008年7月21日号より

業績が悪化した良品計画の改革を牽引し、V字回復を成し遂げた。
透徹した眼差しは、社内に巣食う成功体験の歪みを看破して揺り動かす。
穏和な外見に秘めた激情が、理詰めの改革に血を通わせた。

=文中敬称略(池田 信太朗)

 2001年夏、新潟県小千谷市にある焼却処理場の小さな煙突から一筋の煙が上がった。

松井 忠三(まつい・ただみつ)氏
1949年静岡県生まれ。73年、東京教育大学(現筑波大学)卒業後、西友ストアー(現西友)に入社。92年、良品計画に入社、93年取締役総務人事部長、94年取締役無印良品事業部長、2000年ムジ・ネット社長、2001年良品計画社長、2008年2月から現職。 (写真:村田 和聡)

 生活雑貨・衣料品販売「無印良品」を展開する良品計画の不良在庫、簿価38億円分を溶解・焼却処分する煙だ。

 良品計画の社員たちが、その悪夢のような光景を見守っている。

 手塩にかけて開発した商品だった。棚に並べば、消費者の手に届き、喜んでもらえたかもしれない衣料品。売価で90億円を超えただろう。

 焼却炉のクレーンは、そんな感傷を打ち砕くように、商品の入った段ボール箱を無造作にわしづかみにして潰しては炉に放り込んでいく。

 「これしかないんだ」

 商品が炎の中で灰になるのを静かに見守る長身の男がいた。松井忠三、当時52歳(現在59歳、会長)。在庫の焼却処分を命じた当の本人だ。

 社長就任から半年。2001年8月中間期は、在庫評価損に加え、海外の不振店閉鎖なども重なり特別損失が63億円を超え、39億円の赤字に転落。まさにどん底からのスタートだった。

成長神話が経営を蝕む

 良品計画の中核事業である無印良品は1980年、西友のPB(プライベートブランド)として生まれた。NB(ナショナルブランド)の持つ装飾やムダを排し、良品を低価格で提供する。そのコンセプトは消費者を魅了した。

 89年に西友から独立して良品計画が設立、95年に上場。99年には売上高1066億円、経常利益133億円。そのきらびやかな成長は「無印成長神話」とさえ呼ばれた。

 しかし、神話は唐突に終わる。

 2001年からの急激な業績低迷だ。2000年度に既存店売上高が100%を切り、初めて減益に。1999年度末で1万7350円だった株価は、2000年度末には2750円まで落ちた。時価総額が75%も目減りした計算になる。

 前任の有賀馨が業績悪化の責任を取って社長を辞任し、白羽の矢が立ったのが当時専務の松井だった。

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