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働く独身女性の「荷物」が多い理由

2009年10月23日(金)

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 引っ越しをした。引越し屋に「今日、当社が担当する大阪市内の引っ越しの中で、一番多い荷物のお客様になります」と言われた。日ごろ、簡素な一人暮らしを心がけ、整理整頓好きな私には心外な言葉だった。

 「どれくらい多いんですか?」

 「そうですね」と引っ越し屋はしばらく考え、「ご夫婦とお子様が1人くらいの家族相当分の荷物量です」と答えた。

 たまたま居合わせた、マンションを建てた工務店の男性が、私が運ぶ服の量を見て、「こんなにたくさん部屋に入りますか」とあきれていた。

 しかし後日私の部屋に来たタレント友達は「こんなに少ない服でいけるの?」と驚いていた。

 また、ある作家友達は私の部屋を見て「なんで本棚がないの?」と笑っていた。その友達は一部屋を図書室にしているくらい本が多かった。

 私の友達たちにとって私は「モノが少なすぎる」人間らしい。だが引っ越しのプロによると私は「今日、大阪で一番モノが多い客」になる。

 いったい世間はどれほどの荷物で生活が成り立ち、また、我々働く女たちと何が違っているのだろう。

 ある作家の知人はマンションでは荷物が入りきらず一軒家になった。一人暮らしである。

 私もまた、3LDKで一人暮らしだ。家族3人くらいは住める広さだ。

 振り返れば、働き初めて最初の引っ越しは赤帽1台で済む荷物だった。それがいつしか2トントラック2台になっていた。働き続けるということは、荷物が増え続けることのようだ。ある友達は自分が独身時代に建てた家に自分の荷物をそっくり置いたまま、異なるマンションを借りてそこで夫婦で暮らしている。

 「捨てられないものばかりだし、マンションに収まる量ではないから」と言っていた。

 人は驚く進化をとげる。荷物が入りきらなくなると一軒家になり、次はそこから人だけが脱出して一軒家は倉庫と化す。

 「あれも捨てられない、これも」という発想は主婦に多いという思い込みがあった。だが私のリサーチでは逆だ。働く独身女性のほうが働くほどに荷物が多い。

 これは働く独身男性ともまた異なる。彼らが「荷物が多くて」と一軒家を建てた話は、あまり聞かない。

 働く独身女性にとって、“荷物”は何を意味するのだろうか。

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「働く独身女性の「荷物」が多い理由」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士