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幸福感を招く「気にしない力」

2010年1月15日(金)

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 とんだ不幸を嘆くからといって、その人が不幸かどうかはわからない。人間には不幸を嘆くタイプと、幸せを満喫するタイプと、不幸も幸せも口にしないタイプがあるようだ。

 新年会が続く1月だが、そこで集まった女性たちとの会話でそれぞれに現状と幸福感に差があることに話が及んだ。

 ちなみに私は過去、不動産で失敗ばかりを繰り返し、今度こそはと思ってもそこにまた新たな欠陥が発覚し、不動産運のなさと転がり落ちる金運のなさを嘆いた。物件のグレードは上がってもそれらの背景が幸福感をもたらさないのだった。

 ある女性が言った。

 「では、今まで他人の家を見て、ここなら100点と満足いく家はあった?」
 「ない」
 「ではいつかは終の棲家が見つかると思いこんでいるだけのこと。そういう人はずっと自分の場所を永遠に探し続けるのよ」

 確かに。何を見ても欠点ばかりが目につくのが今では習性のようになっている。

 ある女性が言った。

 「私は自分のマンションに不満はないわ」

 ところがそのマンションは水漏れがしたり、排水パイプが詰まったりと、災難続きである。

 だが「このマンションで嬉しい」とその女性は満足げだ。

 知人たちはその女性のマンションを知っているが、声を揃えて「あの程度で」と言う。だが、その女性は「満足」なのだ。

 「私だって今のこの家は不満だらけよ」という別の女性の話を聞いてみると、実は私なんかとは比べものにならないくらいの不動産の損をしていた。

 世の中には、不平不満というものを言わない人がいる。ではその人にはそういう不幸なことは起きないのかというと、聞いてみるとちゃんと起きている。ではなぜそういう人はその不幸を口にしないのだろうか。

 その女性は言った。

 「言って解決になる?」

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「幸福感を招く「気にしない力」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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