• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

[アーカイブ2001]パソコン市場の低迷は深刻だが…魅力的商品出せば必ず買ってくれる

スティーブ・ジョブズ氏[アップルコンピュータ最高経営責任者(CEO)]

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2011年10月7日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

2001年4月2日号より

「デジタル機器のハブ(中核)」をポストネット時代の戦略に据える。パソコンの未来を熱く語る情熱は今も健在だが、市場低迷による赤字決算の中、難しい舵取りを強いられている。

(聞き手は三橋 英之)

標準化、効率追求する他社は間違い

 問 新型の基本ソフト(OS)である「マックOS X(テン)」は、普通のパソコンやワープロでは表示できない基準外の漢字も数多く装備している。まずその理由からお聞きしたい。

 答 簡単な話さ。人々がそうした文字を使うからだよ。もし、あなたが「すしレストラン」を経営しているとしよう。今、普通に使われているパソコンでは、あなたは店のメニューも作れない。すしネタを表す漢字が揃っていないからね。

 人々が普通に使っている文字なのにパソコンで表現できないとしたら、それは良いことであるはずがない。そのうえ、ほとんどのパソコン上で表現されている文字はすごく醜い。ギザギザとぎこちなく、全く美しくない。だから我々は新しいOSに何種類もの美しいフォント(字体)を導入した。見てみたいかい。(ノート型パソコンを操作して画面に漢字を表示させながら)これが通常の大きさのフォント、こうすると見出し用の大きなサイズになる。どうだい、どんなサイズでもなめらかで奇麗だろう。

 問 パソコン産業はOSや超小型演算処理装置(MPU)をはじめとする部品の標準化によって劇的な低コスト化を可能にした。そして、業務を効率化する道具として市場を急速に広げた。標準化と効率化はパソコンが本質的に持つ性格だと思う。しかし、パソコン業界全体が利用できる文字の種類を一定の標準規格の中に限定しようとするのとは反対に、アップルはできるだけ多くの文字を使えることを良しと考える。これはなぜなのか。

 答 あらゆるものを標準化し、ただ効率だけを追求するのが正しい態度だとするならば、あなたはネクタイなど締める必要はない。髪の毛もムダだから剃ってしまえばよい。子供だって3人もいらない。1人いれば十分だ。

 それに、実生活で使っている文字がパソコン上では使えず、イライラしなければならないとすれば、それは効率的とは言えないはずだ。誰にとっても使いやすいパソコンを作るために、必要なモノや機能を取り込んでいくことが私の仕事だと思っている。

 問 では、他社のアプローチは間違っている?

 答 その通りだ。思い出してもらいたい。アップルはグラフィックアートをパソコンに取り入れた最初の会社だ。他のパソコンメーカーが同一幅のひどい字体しか使えない製品を出す中、様々な字体が使えるパソコンを発表したのも我々だ。

 問 あなたは1980年から94年の間、パソコンは「生産性向上の道具」であり、95年から2000年までの間は「インターネットへの扉」、そして今、「デジタルライフスタイルの中核機器」の時代を迎えたと主張している。生産性向上やネット接続はもう、パソコンにとって大事な要素ではなくなったのか。

 答 そうは言っていない。我々は今もパソコンを生産性向上の道具として使っている。ただし、インターネットの出現とともに、フォーカスすべき要素が生産性からネットに移ったのだ。そして今、再びフォーカスがネットからデジタルライフスタイルに移りつつある。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授