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木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネス副編集長兼日経ビジネスDigital編集長

木村 知史

1990年慶應義塾大学理工学部機械工学科修士課程卒業。修士論文のテーマは「セラミックスの研削温度」。学生時代は岡本工作機械製作所の平面研削盤と戯れる日々を過ごす。日本が世界に誇る工作機械技術に魅せられ、工作機械メーカーへの就職を夢見るも、景気をもろに受ける業界構造を不安視した親の大反対を受けて断念。日経BPに入社。日経メカニカル、日経デジタル・エンジニアリング、日経ものづくり、WebサイトのTech-On!編集を経て、2014年4月から現職。主に加工技術や生産管理、生産システムなどを担当してきた。
現在は、日経ビジネスDigitalの編集業務やアプリ開発、サイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事を日経ビジネスオンラインに執筆。中国語検定準4級。K-POPが好きで、4minuteのチョン・ジユン(Jeon Ji Yoon)が特に好き。

◇主な著書
プロフェッショナル・エンジニア ものづくりをリードする人びと』(日経BP) 2007
『ものづくりの教科書 強い工場のしくみ』(日経BP) 2006

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

キーパーソンに聞く

中国武漢の百貨店に新宿ルミネを再現?

2017年7月3日(月)

中国武漢の百貨店・武漢武商広場にオープンしたセレクトショップ「S GALAXY TOKYO+」

 13億人以上の人口を抱える中国。日本の10倍以上の人で溢れかえる中国は、市場として日本企業には魅力だ。「爆買い」に代表されるように、日本の商品は中国市場でも人気がある。不振に喘いでいる企業の中には、中国での成功に課題解決の糸口を見出す企業もいる。

 といっても、中国市場への進出はもちろん簡単ではない。日本だけでなく世界からその大きな市場を狙ってくるだけに、競合は多くいる。その中で、まずは中国ユーザーに魅力ある製品を届けなくてはならない。また、安定的に製品を市場に届けるには、各種の規制に準拠したサプライチェーンを構築する必要がある。

 そんな中、中国武漢の百貨店に、日本のセレクトショップが新たに誕生した。300平方メートル以上の広い売り場面積に、多くの日本ブランドが並ぶ。その中には、中国初お披露目のものも多く見られる。なぜ、このようなセレクトショップが武漢に生まれたのか。サイトク・トレーディング社長の李遠光氏に聞いた。

(聞き手は木村知史)

中国・武漢の百貨店に日本ブランドの商品を揃えたセレクトショップを5月末にオープンしました。

:武漢で一番の売り上げを誇る百貨店・武漢武商広場の4階に330平方メートルの規模でオープンしました。名前は「S GALAXY TOKYO+」といいます。これまでの中国の商業施設では見られないようなショップを目指し、これを実現するために日本流のファッション性の高い空間を作るとともに、その空間にあった洗練された日本の商品を揃えました。

 こういったコンセプトに賛同いただき、多くの著名な日本ブランドが中国初お披露目となりました。例えばビギの「プルミエ アロンディスモン(1er Arrondissement)」やヰノセントの「HONORE」、広い客層を狙ったアーバンリサーチの「SENSE OF PLACE」など。これらは洋服のブランドですが、ショップでは雑貨も販売しており、雑貨でも中国初お披露目というものがいくつもあります。

非常に充実した商品のラインナップです。なぜ、このような品揃えができたのでしょうか?

:それは私たちの仕事の進め方にあります。私たちの親会社、賽特(上海)商業投資管理は中国の商業施設のディベロッパーです。オーナーから土地や物件を預かり、その土地、あるいは建物を丸ごと請け負って開発運営していきます。例えば規模の大きいものではショッピングモールや百貨店から小さいものでは店舗まで、様々なものを開発します。

 サイトク・トレーディングは、去年、日本に設立した会社で、グループの中で商社の役割を担います。ただ単に商材を導入するというよりも、親会社が開発した建物や店舗に特定のコンセプトを持たせ、そしてそのコンセプトに合った空間を作るとともに、それに合った商品だけを導入、販売します。

 最近中国はというと、実はオーバーストアになってきています。あまりに施設が多くて、商品、あるいはショップが追いつきません。だから、どの施設にも、大手の同じショップが入ってしまい、だいたいみんな同じ顔をしているというか、同質化してしまった状況なんです。

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