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もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

もり ひろし

鳥取県出身。1991年に電気通信大学を卒業後、CSK総合研究所(現CRIミドルウェア)に入社。プログラマーや商品企画などを担当。1998年からフリーライターとなり、新語を専門テーマとする。辞書原稿の執筆をメインとしながら、雑誌・新聞・ウェブサイトにも原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 街中でも、つい「コトバ」を探してしまうのが自分の習性。先日も商店街の途中で「木工一丼(もっこういちどん)」なる謎の新メニューを発見して、一瞬小躍りしたものの、その料理名が実は「ホエー丼(ほえーどん)」であることに気づいて、いろんな意味でガッカリした次第です。「伝説のすた丼屋」さん、見間違えてごめんなさい。ちなみにホエーとは乳清(にゅうせい)のことですね。チーズを作るときにできる液体です。これを飲ませて飼育したホエー豚の肉を使っているから、ホエー丼なのだそうです。

 ネット(特にツイッター)では、この種の見間違いのことを「空目(そらめ)」と表現するようになって久しいようです。空耳(そらみみ)の視覚バージョンなので空目というわけです。

 この空目、実はツイッターユーザーの創作というわけではなく、古くからの日本語に存在する語彙のひとつなのだそう。調べてみたら平安時代にはすでに用例が存在する古い言葉でした。「人間のうっかり加減は昔から変わらないものなんだな」と、自分を納得させている次第です。

社会を映し出すコトバたち

20XX年問題があぶりだす、5つの社会的課題

2016年3月19日(土)

 今後やってくる20XX年問題を紹介するコラムの後編です。本稿では2020年以降に起こる20XX年問題を紹介することにしましょう。

2020年問題 ~大学入試の大改革~

 まずは2020年のお話から。2020年は大学入試の改革が予定されています。関係者はこの改革のことを「高大接続システム改革」と呼んでいます。この時に高校生や大学生になるお子さんがいる家庭では、すでにこの話題に高い関心を寄せていることでしょう。

 2020年(まで)に予定されている改革内容は以下の通りです。

 まず現行の大学入試センター試験(センター試験)が、2020年1月の試験を最後に廃止されます。ただこの「最後のセンター試験」は、いわゆる浪人生の救済を目的とした経過措置となる予定です。

 いっぽう、現役の受験者は「高等学校基礎学力テスト」と「大学入学希望者学力評価テスト」(ともに仮称)という2つのテストを受けることになります。

 高等学校基礎学力テストの方は、高校での学習到達度を確認する目的を持っています。受験資格を有するのは高校2年生と3年生。つまり高校2年生の時点で、卒業に十分な学力を持っているかどうか確認できるわけです。最初の試験は「2019年」に行われる予定です。

 いっぽう大学入学希望者学力評価テストの方は、大学に入学するのに相応しい学力を持っているかどうかを確認します。現在のセンター試験の実質的な後継となるテストです。このテストの実施要項はまだ決まっていませんが、現在のセンター試験と異なり「年に数回」実施する構想があります。

 また各テストで、教科の取り扱いや解答方法にも大きな変更が加わる予定です(例:複数教科を横断する出題、コンピューターに解答を直接記入する方式など)。さらには各大学が実施する個別の試験(現在の前期試験・後期試験)の内容も大幅に変更されるかもしれません。

 現在、この改革案は文部科学省の「高大接続システム改革会議」が検討を進めているところ。原稿執筆時点で、最終報告の原案が示されている段階です。本稿が公開される時には、最終報告が発表されニュースになっているかもしれません。ぜひとも注目してください。

 そのほかの2020年問題も紹介しましょう。まず「マンションの2020年問題」は、五輪終了後にマンション価格が暴落する可能性を指摘する問題。「企業の2020年問題」は、団塊ジュニア世代(1971~74年生まれ)が40代後半の世代を占めるようになり、管理職のポストが不足する問題を指します。

 変わったところでは――しかしながら国際社会が直面する深刻な課題を反映した問題では――「チョコレートの2020年問題」があります。これはこの年にカカオの需要量が供給量を超えてしまう問題です。問題の背景には、地球温暖化や新興国における需要増が絡んでいるといいます。

2025年問題 ~団塊世代が後期高齢者に~

 ここからは2020年代の20XX年問題を紹介しましょう。

 2020年代における最大のトピックは「団塊世代の2025年問題」だと思われます。これは、団塊世代(1947年~1949年生まれ)の全世代が後期高齢者(75歳以上)になることを指します。(注:団塊世代のうち最も年下である1949年生まれの人が75歳になるのは2024年。202「5」年問題となっているのは、厚生労働省の高齢者人口予測が5年区切りであるためだと思われる)

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