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宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

宇賀神 宰司

1993年慶応義塾大学商学部卒業。同年、日経BP社に入社し、パソコン専門誌「日経MAC」「日経クリック」「日経WinPC」の編集を担当する。2002年~2004年、米ニューヨークに留学。帰国後、中小企業のためのIT化情報サイト「SMB+IT」、「日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)」の編集を経て、2007年から現職。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。2011年、約4カ月にわたりケニアの首都ナイロビに滞在。趣味はサーフィン、スノーボードとサンバ楽器演奏。

◇主な著書
課長のための新経営術』(日経BP) 2012
新しい経済の教科書2012 』(日経BP) 2012
徹底予測2013』(日経BP) 2012

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 先日、中東のある航空会社を利用しました。この会社は各種のエアラインランキングで常に上位に位置しています。「どんなにすごいサービスが受けられるのだろう」と楽しみにしていました。エコノミークラスとビジネスクラス、両方に搭乗。その感想ですが、まずエコノミークラスについては評価が難しい。「特に悪くはないけれど、さほどでもない」というのが正直な気持ちです。

 使用している機体やシート、映画や音楽などエンターテインメント設備、機内食など細かく専門的に分析すれば差が出るのかもしれませんが、特別な違いは感じません。

 次にビジネスクラス。こちらは普段、利用する機会も少ないのですが、搭乗後のシャンパンサービスや各種のこだわりの機内食、有名ブランドのアメニティー、客室乗務員の気遣いなどとても満足のいくものでした。乗り継ぎで利用したラウンジも広く、まるで一流ホテルのレストランのよう。仮眠用のフラットなシートもありゆったりくつろげる設備を備えていました。

 しかし、ここでアクシデントが起きました。機体交換のため、乗り継ぎ便が遅れるというのです。「遅れる」と発表した後、スタッフからの情報は錯綜しました。離陸時間の見通しは「知らない」「2時間後に決まる」「2時間後になる」という具合。結局、ずるずると4時間近く遅れましたが、謝罪の言葉はない。すばらしい機内サービスもラウンジも台無しです。

 ランキングには現れづらいですが、不測の事態への対応力があってこそ、真に上質なサービスと言えるかもしれません。

記者の眼

ダイソー矢野博丈社長が語る「明るくない未来」

2017年2月1日(水)

 100円ショップ最大手「ダイソー」を運営する大創産業。国内で約3000店、海外で約1500店を展開し、2016年3月期の売上高は3950億円だ。同社はここで留まることなく今年もさらに出店を進める計画だ。消費者の節約志向を追い風に攻めの姿勢を打ち出している。

 日経ビジネスでは2016年1月9日号の特集「2017年紅白予測合戦」で、「異色企業家」の1人として大創産業の矢野博丈社長に2017年の小売業界、日本経済の動向についての予測を聞いた。

 インタビューの内容の前に、矢野社長との出会いの場面からお伝えしよう。

いきなり相手の度肝を抜く

 広島県東広島市にある大創産業の本社は広島空港からクルマで25分ほどの場所、酒どころとして知られる西条地域にある。社屋は1フロアが広く、壁などの仕切りがほとんどなく見渡せる。会議室には仕切りがあるが、透明なガラス張りになっている。

 取材で訪問し社屋に入ると、広報担当者が3階にある広い会議室に私たちを案内した。ここでインタビューするため、同行したカメラマンは照明などのセッティングを始め、矢野社長を待った。

 ところが矢野社長は2階にいて、まず社内を案内すると言う。そこですぐさま移動、広報担当者が社内の説明をしていると、背後からひょっこり姿を現した。

 会うなりニコニコして近づいてきて、隠し持っていたプラスチックのおもちゃの剣で「バサッ」と著者の腕を一刀両断。

大創産業の矢野博丈社長。手にしているのはダイソーで販売するパーティーグッズ。これで社員や取引先など会う人を楽しませていた(写真:橋本真宏、以下同)

 続いて名刺交換すると「ちょっといいですか」と著者の指をつかんで、ポケットからカッターナイフを取り出し「グサッ」。これもおもちゃでカッターナイフの柄の部分に半円形のへこみがあり、そこに指を通すとあたかも指を切断したかに見える。いずれもダイソーで販売しているパーティーグッズだ。

 漫画のキャラクター「ドラえもん」のようにポケットにはいろいろなパーティーグッズを隠し持っていて、ことあるごとに出しては相手を驚かせたり、笑わせたりする。

 社屋の2階はダイソーの製品開発と商談スペースで、テーブルが島状に並んでいる。各テーブルには多くの製品サンプルが並び、開発担当者と取引先の製造元の担当者が議論を交わしている。

 矢野社長はその中を練り歩くように進んでいき、気になる製品があると担当者を呼んで「カラーは1種類しかないの?」「これはいくら?」などと質問し、次々と指示を出す。

 取引先の担当者に対しては、著者と同様、いきなりパーティーグッズで驚かせる。そして必ずする質問が「あなた、何人(なに人)?」だ。

 これも半分冗談ではあるのだが実際、取引相手の国籍は多岐に渡る。短時間、社内を回っただけでも、韓国、中国、モンゴル、ブラジル人などが商談に来ていて、熱心にサンプル製品の説明をしてくる。中には日本語が堪能で、最初は日本人かと思ってしまうような人もいるので、「何人?」という質問が確かに必要な時もある。

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