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小島 正憲(こじま・まさのり)

小島衣料オーナー

小島 正憲

1947年、岐阜県生まれ。同志社大学経済学部卒。69年小島衣料入社。81年代表取締役。
日本での縫製業の環境悪化を受け海外に脱出。湖北省を皮切りに上海、吉林省にまで進出。タイやオーストリア、韓国、ミャンマーなどでも縫製工場の経営経験を持つ。
足元ではバングラデシュやミャンマー、カンボジアを見て歩き、ストライキ事情など経営環境の変化をつぶさに感じ取るのがライフワーク。

◇主な著書
中国ありのまま仕事事情』(中経出版) 2007
10年中国に挑む―長征とビジネス』(ぱる出版) 2002
多国籍中小企業奮戦記』(伯楽舎) 2000

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 昨年末以降、バングラデシュではハルタルと呼ばれる騒動が頻発しており、多数の死傷者が出ている。  私やわが社の社員も偶然にハルタルの現場に遭遇し、その騒然とした状況を現認しているし、わが社の社用車がハルタルに巻き込まれ、ガラスは割られ車体をボコボコにされた経験を持っている。

 バングラデシュのハルタルは、一般にゼネラルストライキと解説されることが多い。ゼネストとは、総同盟罷業と訳され、一国全体または一定地域の、多数の産業分野にわたる多数の労働者が、一致協同して経済的または政治的要求獲得のために行うストライキ」として定義されている。

 ハルタルの主な活動方法は、「バスや列車、タクシーなどの乗り物の通行を自粛せよ」、「商店や学校、オフィスなどの機関の活動を停止せよ」というもの。最近では交通手段の自粛に、その活動の中心が移っており、ハルタル宣言中に、バスや列車、タクシーなどの交通機関を強行運行すると、ハルタル賛同者から強力な妨害行為をうける。走行中の車輌が、放火、投石などで大きな被害を受けることが多くなり、ハルタル期間中は車輌の運行をやめる企業や個人がほとんどとなった。

 現在のところ、ハルタルは市内中心部(ただし全国主要都市で行われている)に限られ、郊外の工場の操業には直接的な影響はない。またハルタルでは、労働者の賃金アップなどの要求は、大きく掲げられておらず、その点で他国のストライキとは一線を画している。

バングラ、ミャンマーを歩く

仏教とイスラム教が対立するミャンマー

2013年6月27日(木)

 こんにちは。小島正憲です。

 前回はバングラデシュにおける、ゼネストに起源を持つ過激な政治運動「ハルタル」を紹介しました。今回はミャンマーを取り上げたいと思います。

 ミャンマーにどのようなイメージを持っているでしょうか。

 アウンサンスーチー氏。民主化の進展。その結果の西側諸国との接近と、経済発展。実際、欧米や日本を問わず、数多くの企業が進出し始めています。日本企業でも5月以降だけでワコール、丸紅と日本ハムの連合、東洋エンジニアリングなどの動向が報じられるなど、枚挙に暇ありません。

 一方、ミャンマーでは仏教とイスラム教が深刻な対立状態にあることはご存知でしょうか。

 例えば、今年の3月20日。ミャンマー中部マンダレーのメティラ地区で仏教徒とイスラム教徒の衝突があり、仏教の僧侶を含む11人が死亡、約20人が病院に搬送されました。イスラム系の寺院や学校なども破壊されました。テイン・セイン大統領は非常事態を宣言し、夜間の外出を禁止したほどです。それでも歯止めはかからず、衝突は4日間にわたり、24日夕までに40人が亡くなり、39人が重傷を負ったと報じられています。放火の被害も甚大で、難民は9600人に上ったとのことです。

ゴールドショップでの口論が対立の発端

 きっかけはささいなことでした。

 現地からの情報によると、イスラム系の商店主が仏教徒住民を殴ってケガをさせる事件が発端でした。

 3月19日、イスラム教徒が開いたゴールドショップに1組のカップルが金製のヘアクリップ(髪留め)を持ち込み、その査定をしてもらいました。その髪留めは買った時は14万チャット(1万4400円)でした。しかし、店員は本物か偽物か確認するためと言って店外に持ち出した挙句、キズが付いているとして5万チャット(5150円)しか払えないと言い出したそうです。

 カップルの男性と店員の口論は殴り合いになり、男性は頭部を負傷しました。騒ぎが広まって200人ほどが集まり、店舗や付近の商店を壊し始め、夕刻にはイスラム寺院に火を放ったとのことです。事件はfacebookなどであっという間に広がり、収拾を困難にしてしまいました。

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