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田中 太郎(たなか・たろう)

日経エコロジー編集長

田中 太郎

1990年早稲田大学卒業、日経BP社入社。「日経レストラン」「日経オフィス」「日経ビジネス」「日経ビジネスアソシエ」「日経エコロジー」「ECO JAPAN」などを経て2014年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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 「今年こそは」と、毎年思い続けています。日本から南へ約3000km。ダイバーの楽園、パラオに数年前まで毎年のように潜りに行ってました。ロウニンアジ、マンタ、ナポレオン、バラクーダ、ハンマーヘッド、ウメイロモドキ、オトヒメエビ、グレーリーフシャーク・・・。妻子を日本に残して、思う存分、海中を楽しむ数日。心に養分を与えるために、今年こそは本当に実現したいと妄想しています。

エコロジーフロント

トヨタ内山田会長が語る「2050年ビジョン」

2016年10月25日(火)

トヨタ自動車が昨年10月に公表した「トヨタ環境チャレンジ2050」が注目を集めている。「新車CO2ゼロ」や「工場CO2ゼロ」などの高い目標を掲げた狙いはどこにあるのか。プリウスの生みの親である内山田竹志・トヨタ自動車会長に、小宮山宏・三菱総合研究所理事長が聞いた。

小宮山:「トヨタ環境チャレンジ2050」に対する内外の反応はいかがですか。

内山田:かなり思い切った目標になっていますし、数値目標を公表することは相当決断がいりました。社内はもちろんのこと、お取引いただいている部品メーカーさんもやはり驚かれています。「トヨタはなぜこういうことを言っているのか」と。一方でトヨタが向かう方向に合ったご提案を早くもいただくようになっています。さらに言えば、トヨタグループのほとんどの会社が、その後同じように目標を発表しているんです。

小宮山:そうですか。

仲間をつくり目標に向かう

内山田:1997年にプリウスを発売した時もそうだったんですが、燃費の良い車を出してCO2排出量を下げるといっても、プリウスだけでは大きな成果は得られません。CO2削減が自動車社会の抱える課題のひとつだとお客さまが認めてくれたことで、その後は環境性能が商品力を左右するようになり、各社が競っています。ハイブリッドはもちろんですが、普通のガソリン車やディーゼル車の燃費も良くなり、CO2の排出量は相当減っています。それとよく似ていて、トヨタ1社が言うだけではなく、仲間をたくさんつくって、みんなが目標に向かっていくことが重要だと思いますね。

小宮山:環境チャレンジ2050で掲げている3つの「CO2ゼロチャレンジ」と3つの「プラスへのチャレンジ」について説明していただけますか。

内山田 竹志(うちやまだ・たけし)氏
1969年名古屋大学工学部卒業、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。常務、専務、副社長、副会長を経て2013年6月に会長に就任した。総務省情報通信審議会会長、内閣府総合科学技術・イノベーション会議非常勤議員などを務める

内山田:ゼロへのチャレンジは、まず新車のCO2排出をゼロにする。正確に言うと、2010年に対して2050年にCO2排出を90%減らそうということです。それから、生産から廃車まで含めてライフサイクルでCO2をゼロにする。3つ目のチャレンジは、我々にとってはけっこう大きなインパクトなんですが、クルマの生産をCO2ゼロでやろうと。ゼロで生産し、走る時もゼロに近くしようということです。

 プラスにするというのは、ゼロの世界を目指すだけでなく、今でもマイナス要因ではないけれども、もっと良い社会をつくろうというチャレンジです。ひとつは水ですね。工場での使用量を最小化して、排水を徹底的にきれいにします。それから、廃車となったクルマからクルマの材料を回収するリサイクルをやっていこうというのがあります。最後は、植林や生物多様性といったものを含めた環境を守る活動の輪をもっと広げていこうという取り組みです。

 これらの取り組みをひとつのパッケージにして、2050年というタイミングに向けて進めていきます。特にゼロへのチャレンジでは、CO2ゼロでクルマをつくるというのは、ブレークスルーがないと達成できない目標です。

 挑戦的な目標をつくることによって、今までの延長線上ではできないことをまず自分たちが認識する。そこにいろいろなアイデアが出てくるのではないかと思っています。

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