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中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

中能 泉

出版社勤務を経て、フリーの編集者及びライターに。女性の健康・美容を主なフィールドとするが、男女問わず健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』を中心に、『日経ヘルス プルミエ』や『日経ヘルスforMEN』の立ち上げに参加し、エディトリアル・ディレクターを務める。その他の雑誌や書籍の企画・編集も多数。WEBマガジン「なかよく通信 」では女性のための耳よりな健康・美容情報をゆるりと発信中。2009年、株式会社なかよくオフィスを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

急発進した夢の治療~再生医療の「いまココ!」

2018年、再生医療はどこまで進んでいる?

2018年3月29日(木)

医師が勧める「保険が効かない治療」のリスクを知る

 一方、日本では、臨床試験の段階で「効果がある!これはすぐにでも患者さんに使いたい」と医師が判断して、治療を行うケースもあります。いわゆる自由診療というのが、それ。厚生労働省が承認していない薬や治療法を行うわけで、医師に提案されても受けるかどうかは自分次第。費用は全て自己負担で、リスクがあるのを承知の上で受けるという選択をします。

 単に保険が効く、効かないというだけでなく、国が認めていないため、リスクがあることを納得したうえで、受けるか受けないかは患者サイドが判断するのです。しかも、昨年、この連載コラムでもお伝えしたように、クリニックで違法にさい帯血移植が行われていたのも事実。まさか医師が違法な治療を行うなんてと思った人は多いと思います。医師の中には、再生医療についての法律を熟知していない人も多く、また、法を犯しているのがわかっていても治療を勧めるケースもないとは言い切れません。

 もし、見たことがない新しい治療を医師から提案されたら、どんな治療なのか、どういう仕組みで病気が治るのか、リスクはないのか、もし何か良くないことが起こった場合どういう対応をしてくれるのかなど、しっかり確認しておく必要があります。また周囲の人に聞いたり、自分でも調べてみることも大切です。

 再生医療についての情報は、今後、日本再生医療学会のWebサイト内で積極的に情報発信する予定で、今年(2018年)の3月28日から電話による相談窓口も開始。「一般人が比較的容易に再生医療を受けられるようになるのはいつ頃になるの?」「再生医療はどこまで進んでる?」など、再生医療に関する疑問に答えてくれるといいます。電話番号は、「患者・市民参画」ページに掲載されますが、開設当初は電話が殺到する可能性もあるとのこと。また、個人的な病気についての相談は受け付けていないので、ご注意を。冒頭で紹介した一般市民参加型のイベントなどは今後も行なっていく予定とのことなので、興味のある人はぜひ参加して、再生医療に関する知識を深めるきっかけにしませんか?

今回の幹細胞かるた

「も」 文字にすれば三十億だ 私のDNA

私たちは父親から半分、母親から半分の遺伝情報を受け継いでいますが、その遺伝情報はDNA(デオキシリボ核酸)という物質の形で、体中のすべての細胞(赤血球を除く)が持っています。遺伝情報はいわば「生命の設計図」で、文字で例えると30億文字分もの情報になり、一人一人その情報は少しずつ異なります。

出典:「幹細胞かるた」 企画・制作:京都大学iPS細胞研究所、デザイン:大隅 英一郎(picto inc.)、イラスト:石津 雅和(FiTS)

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新谷 美保子 TMI総合法律事務所弁護士