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小山 昇(こやま・のぼる)

株式会社武蔵野 代表取締役社長

小山 昇

武蔵野社長。1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、76年にダスキンの加盟店業務を手掛ける日本サービス・マーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)に入社。89年に社長就任。赤字続きの「落ちこぼれ集団」だった武蔵野で経営改革を断行。2000年、10年と日本経営品質賞を2度受賞する優良企業に育てた。現在550社以上の経営を指導。著書に『小山昇の失敗は蜜の味 デキる社長の失敗術』(日経BP社)など。

◇主な著書
社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか?』(日経BP) 2011
部下はなぜ、あなたをそんなに嫌うのか?』(日経BP) 2012
会社脳の鍛え方』(日経BP) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」

「面倒なことは後回し」が正しい

2017年11月22日(水)

とかく人は、難しいことに正面から取り組むべきだと正論を言うけれども…。(写真:auremar/123RF)

スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ」

 部下がなかなか成果を挙げてくれない。あんなに手取り足取り仕事を教えてやっているのに、それがどうしても数字に結びつかない。そんなふうに悩んでいる管理職は少なくないです。

 わが社にもそういう管理職がいます。そして「部下の××くんはどうにも使えない奴だから、別の部門に異動させてください」などと私に直訴もします。「部下が使えない」というのは私も(個人的に)嫌になるほど経験しているから、彼がぼやきたくなる気持ちは、まあ理解できます。

 だからといって彼の希望通りに異動させることはまったくなく、むしろ叱り飛ばします。「そういう“使えない”部下をなんとか使いものになるようにして、数字を出させるのが管理職たるきみの仕事だろ」と。

 世界的に有名な漫画『スヌーピー』には、「配られたカードで勝負するしかないのさ」という、これまた有名な台詞がありますが、それは社会人でも同じことです。いまある布陣でなんとか勝負をかけて、そして勝たなくてはいけない。それが管理職に課せられた最重要のミッションです。

 部下が使えないと不平不満をいいたくなる気持ちは、よくわかる。ですがそれを、よりによって管理職が口にすることがあってはいけません。あなたは組織に対する建設的批判をしているつもりかもしれませんが、実はそれは「私はダメ管理職です」と告白しているに等しいです。

 社長は社内で一番繊細に社内を観察している人物で、あなたがそんな明後日な方向に不平不満を漏らしていることを決して見逃しません。そして「彼(=あなた)を管理職の地位に留め置いてよいものだろうか」と必ず自問します。それはあなたにとっては好ましいことではないです。

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