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小山 昇(こやま・のぼる)

株式会社武蔵野 代表取締役社長

小山 昇

武蔵野社長。1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、76年にダスキンの加盟店業務を手掛ける日本サービス・マーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)に入社。89年に社長就任。赤字続きの「落ちこぼれ集団」だった武蔵野で経営改革を断行。2000年、10年と日本経営品質賞を2度受賞する優良企業に育てた。現在550社以上の経営を指導。著書に『小山昇の失敗は蜜の味 デキる社長の失敗術』(日経BP社)など。

◇主な著書
社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか?』(日経BP) 2011
部下はなぜ、あなたをそんなに嫌うのか?』(日経BP) 2012
会社脳の鍛え方』(日経BP) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」

就活中の学生に贈る「良い会社」の見分け方

2017年5月24日(水)

 前回の当連載で、新卒社員に向けた心構えの話をしました。概要を申し上げれば──自分は仕事ができないなんて悩むのは止めなさい。新人は「できない」のが当たり前なのだから。むしろ積極的に失敗して、上司や先輩社員に迷惑をかけまくりなさい。それこそが会社に対する一番の貢献なのだから、云々──。

 そういうわが社はいまどういう状態にあるかというと、五月の下旬になって内定者(2018年入社予定者)が決まりました。新卒社員の五月病の心配をしたら、その月にはもう次の年の新卒社員の採用を考えなくてはならないなんて、本当に光陰矢の如しです。今回はいつもと趣向を変えて、わが社の新卒採用についての話をさせてください。

就職活動では、誰もが取り繕っている。(写真:PIXTA)

就職活動・新卒採用は「狸と狐の化かしあい」

 わが社が定期的な新卒採用を始めて、もうかれこれ20年を越えます。

 いまでは、新卒社員の定着率は95パーセントを超えている我が社ですが、最初の5年はひどいものでした。定着率はだいたい10パーセント、よい年でも13パーセント。10人採用したら9人近くが辞めるわけですから惨憺たるありさまです。どうして定着率が悪かったのか。これは簡単、「取り繕っていた」からです。

 当時のわが社は急激な上り調子にありました。そういう状況の中小企業にはよく見られることですが、必要以上に自社を良く見せようとしていたのです。会社説明会の壇上で、本当は落ちこぼれ集団であることなどわたしはおくびにも出さず、いかにわが社が将来性に富んだ素晴らしい会社であるかを力説していました。これに学生たちは騙されました。

 4月2日、前日に高級ホテルで入社式を済ませた新卒社員が出社して来ます。彼らはまず一様に唖然としますね。社屋は築30年をとうに過ぎた3階建のこぢんまりとした民家。壁のあちこちはひび割れ、補修用の漆喰が塗ってある。それでも意を決して中に足を踏み入れると、昨日まであんなに優しかった先輩社員に鬼の形相で怒鳴られる…。普通の神経をしていたら、すぐに辞めるのが当然でしょう。「なんだ、入社前とはずいぶん話が違うじゃないか」と。

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小泉 進次郎 衆院議員