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石田 淳(いしだ・じゅん)

ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者、行動科学マネジメント研究所所長、組織行動セーフティマネジメント協会代表理事

石田 淳

米行動分析学会 ABAI会員、日本行動分析学会会員、日本ペンクラブ会員。日経BP主催『課長塾』講師。

米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものにアレンジ、「行動科学マネジメント」として確立。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。

企業や団体の業務改革にはもちろん、グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンス、ビジネスパーソンのセルフマネジメントにも活用できる手法として注目され、コンサルティング、研修、講演、セミナーなどを精力的に行う。

趣味はトライアスロン&マラソン。2012年4月にはサハラ砂漠250kmマラソン、2013年11月に南極100kmマラソン&南極トライアスロンに挑戦、いずれも完走を果たす。

◇主な著書
石田淳の行動科学マネジメント実践ワークブック』(日経BP) 2013
育てる技術』(日経BP) 2013
8割の「できない人」が「できる人」に変わる! 行動科学マネジメント入門』(ダイヤモンド社) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 「自分と向き合う時間を十分に確保する」、2014年はこれをテーマに行動していくつもりです。そのきっかけは、2012年に「サハラ砂漠250Kmマラソン」を、2013年に「南極アイスマラソン」をそれぞれ体験したことでした。

 どちらも、メールもフェイスブックもツイッターも何にもない不便な所で走りました。自分とじっくり向き合え、それがつくづく大切なことだと気づきました。

 僕は情報収集に貪欲なたちだったのですが、それを思い切りスリム化し、便利な環境をあえて排除し、自分の時間を確保して、自分と向き合い、自分の思考の癖を直したり、マインドトークをトレーニングしていこうと思っています。

輝く課長の行動科学マネジメント

「社内の議論の質が上がりました」

2015年6月25日(木)

 滋養強壮剤「キヨーレオピン」で有名な製薬会社、湧永製薬の社長である湧永寛仁社長との対談、最終回となる3回目をお送りします。湧永製薬では行動科学マネジメントを導入し、それを反映した行動チェックシートや評価の仕組みを運用し始めました。興味深いことに、これらのシートや仕組みは現場の的確な行動を促すだけでなく、社内の議論を深める材料として機能し始めているようです。

 湧永社長は「行動科学マネジメントを導入したことにより、具体的な行動と数字で議論ができるようになった。これは経営の質を上げることに非常に役立つ」とメリットを語ります。

(聞き手は石田淳、構成は高下義弘=課長塾編集スタッフ/ライター)

(前回からの続き

石田:日本ではマネジャーという仕事が何をするのか、その定義が非常に曖昧なところがあります。

 先ほど湧永さんのお話で、現場の社員に求められる行動を定義することを通じて、マネジャーは何をマネジメントすればいいのか自覚できるようになった、という話がありました(前回の記事はこちら)。

 経営側がマニュアルやチェックシートを通じて望ましい行動を定義することにより、現場のマネジャーの役割や位置づけは変わってくるのでしょうか。

湧永寛仁(わくなが・かんじ)
湧永製薬社長。1973年、同社創業家の長男として生まれる。1997年慶応義塾大学経済学部卒業後、ソフトバンクに入社。1999年湧永製薬に転じ、取締役に就任。取締役国内営業副本部長、常務取締役営業総括などを経て、2007年から現職。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。(写真:皆木優子、以下同)

湧永:現場の状況を肌で知っているのはやはり、現場のマネジャーです。

 経営の本部側から営業部門に評価の仕組みを提示した際、併せて「もし現場側から『こちらの行動の方が望ましい』ということがあれば、ぜひ言ってほしい」と添えました。現場の声をしっかり拾い上げたいという意図からです。

 実際、2015年度において営業担当者の評価に使うために定義した行動の1つは、ある部長が「現場で実践してみたところ、こちらの方がいいと分かった」と進言してくれたものをベースにしています。

 改めて大事だなと思ったのは、議論の質を高めるための材料と場を用意するということでした。ここで言う材料とは、行動科学マネジメントに従った行動の記述内容であり、場というのはオープンに議論しますよという本部側の姿勢のことです。

 この部長の意見はすごく有り難かったです。本部側も気付かなかったポイントについて指摘してくれたので。現場のマネジャーは、現場と経営をつなぐ役割として、ますます重要になると思います。

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