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柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

柳澤 大輔

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。「ART-Meter」「HOUSECO」「こえ部」など、ユーザー数千~数万人規模のインターネットサービスを幅広く展開する。ユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給)や、ワークスタイル(旅する支社)など、制度面も実験中。近年では、ギャラリー「ART-Meter」、カフェ「DONBURI CAFE DINING bowls」などリアルショップを運営。09年、ビンボーゆすりを科学したプロダクト「YUREX」を開発。「そもそも面白法人ってなんなの?」と言う方方は関連サイトをご覧ください。

◇主な著書
面白法人カヤック会社案内』(ダイヤモンド) 2008
この「社則」、効果あり。』(祥伝社新書) 2008
アイデアは考えるな。』(日経BP) 2009

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

ビジネスという“奇妙な冒険”

面白法人カヤックが上場した理由

2014年12月25日(木)

 本日12月25日に面白法人カヤックは東証マザーズに上場いたしました。
 すべての関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 誠にありがとうございます。

(なお、証券コードは「3904」となりました。社内的には語呂合わせとして「サンキューオモシロ」と呼んでいます。)

 今回は、面白法人カヤックが「上場した理由」について書いてみたいと思います。少し長いですが、どうぞお付き合いください。

起業家たるもの上場は意識するもの

 起業家という役割の人であれば、IPOの仕組みをよくわかってないとしても、漠然と目指す人は多いのではないでしょうか。例えば、プロ野球選手がメジャーリーグを目指すように、政治家であれば国政を目指す方が多いように。

 そういった意味では、僕にとってもIPOは起業家としてチャレンジしてみたいことの1つではありました。しかしながら、面白法人カヤック創業以来、IPOに対しては明確なスタンスをとってきませんでした。というのも、そういった個人のなんとなくの思いで選択する前に、面白法人という組織において本当にそれが良いことなのかと、選択に腹落ち感を持つべきだと考えていたからです。

 カヤックも創業から今年で17年目。IT企業としては老舗の部類です。「会社というものはどういう存在なのか?」「良い会社の定義とは何なのか?」そういったことを、時に失敗を重ねながら学んできました。そして特に、株式会社という形態を選択するのであれば、規模を拡大しながら継続し続ける過程で、様々な困難や矛盾と対峙することで、組織としても経営者としても、中にいる社員としても成長をすることができる。また、利益を出していくことで社会に貢献できる。いや、社会に貢献した結果こそが利益である。それが株式会社というものの法則なのだという思いも深まるようになりました。

 また、「株式会社であるカヤックという会社のミッションは何なのか?」「そしてそのミッションをどうやって達成していくのか」そういったことを考えていく過程で、永続性あるパブリックな存在にしていこうという思いも強くなりました。

 ちなみにこの連載でも、そういった日々の営みを通して考えたこと、悩んだことをよく取り上げさせていただきました。

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