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池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

池田 信太朗

2000年に日経BP入社。若手ビジネスマン向け情報誌『日経ネットブレーン』、中小企業向けIT活用指南誌『日経IT21』『日経アドバンテージ』、定年退職者向けライフスタイル誌『日経マスターズ』で編集、記者を担当。2006年から『日経ビジネス』で、主に流通業界の取材に当たる。2012年1月に『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長。2012年9月から香港支局特派員。2015年1月から現職。

◇主な著書
個を動かす』(日経BP) 2012

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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 インドネシアに3週間ほど滞在しました。20ページの特集を組むための取材ですので、数日間だけでは足りません。なので初めは、数日間の滞在を何度か繰り返すべく、香港支局から何往復かしようかと思っていました。ですが、いざ現地に足を運ぶと、どうせなら長く滞在して、なるべく市中の様子を肌で感じたいと思えて来て、現地で下着を買い足して滞在時間を延ばしました。結果的には、この判断は正解だったと今思っています。

 もちろん、だらだらと長く滞在すればいい取材ができるというものではありません。けれども、長い時間、その場所の空気を吸ってみなければ分からないことがあるのも事実です。3週間は一国を知るには長いとはいえない時間ですが、それでもそれだけの時間を費やして取材できる機会というのはなかなか得られるものではありません。なので、少しでも現地を歩き、人と会い、町を見て聞いて食べることに時間を費やしました。

 一番印象に残っているのは、ある集落で会った子供たちの姿です。私はその時、突然降り始めたスコールに傘もなく、シャツやカバンが濡れるのが嫌で、軒先で雨宿りをしていました。そこに数人の子供たちが駆け寄ってきました。彼らは、雨に打たれながら、濡れることを気にする様子もなく、髪の毛をびっしょり濡らしたまま目を輝かせて走り回っていました。日本では見ない光景です。この国の若さと可能性を直感した瞬間でした。

インタビュー

もう別府に家を借りた出口治明氏が語る「次」

2017年12月4日(月)

 ネット保険創業者から大学学長へ。ライフネット生命の創業者出口治明氏が、2018年1月に立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に就任する。日本生命保険を退職し、11年前にインターネットを活用した生命保険会社をゼロから立ち上げた出口氏は国際色あふれる同大学をどうけん引するのか。出口学長の就任に関わったAPUの今村正治副学長とともに話を聞いた。

日本生命では海外畑や経営企画など幅広く担当し、その後、インターネットの時代に向き合ってライフネット生命を創業されました。大企業からベンチャーまで実業界を歩いて来られた出口さんが、次の活躍のフィールドに「大学」を選ばれたということで驚きました。どのような経緯で学長就任が決まったのでしょうか。

出口:9月頃だったかと思います。何名かの方から「出口さんを推挙しました」というお話を頂いたのです。当初は一体何の話かとキツネにつままれたような感じでした。お話を聞いてみると、APUの学長就任に推薦したという話でした。

 後から知りましたが、APUは学長を公募していたのです。誰であっても自薦、他薦できる仕組みで、何人かが私を推挙してくださったということでした。ところが、募集要項を見せて頂くと、第1条件がドクター(博士課程修了)で、第2条件は英語がペラペラ。「ああ、(基準を満たさないので)私には関係ない話になりそうだ」と思いました。

 でも、たまたま僕は、ライフネット生命を作る前に、東京大学の総長室のアドバイザーをやっていたことがあるんです。大学改革はチャレンジングだと思っていましたので、10年後にまたこんな話がきたのは何かのご縁かなと思えました。結果として選任して頂いたので、じゃあ、もう頑張るしかないなと覚悟を決めました。

今村:APUの学長は出口さんで4代目になります。今回始めてAPUのメンバーが学長を推薦できるようになったのです。これまでの3人は、京都にある学校法人立命館が決めていました。開学から18年たち「そろそろ自分たちで選ばせてください」と交渉し、我々が推薦することを認められたのです。

 それで、すぐに10名の選考委員会を作りました。私が選考委員長で、5人の教員、2人の職員、2人の卒業生からなります。そのうち4人が外国人です。そういうメンバーで構成された委員会で、そもそも「どうやって決めるか」というところから話をしまして、そこで浮かんだのが公募ということです。APUは18年目の建学の時にも、教員たちを世界で公募しましたので、思い切って学長も公募しようということになって、そこから公募要項を作り始めたんです。

 公募要項を決めて、募集したところ100人ぐらいのリストができました。20人はご自身で立候補された方々で、残り80人が出口さんのように他薦された方でした。

2018年1月に立命館アジア太平洋大学の新学長に就任する出口治明氏(撮影的野弘路、以下同)

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